第71話 =実現する希望=
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もあるかも知れない。だが、言葉が聞いたのか飛び降りるものはいなかった。
「レコン戦力になら無いじゃん……でも、それもありかもしれない…」
「……だな。多分このダンジョン、ヨツンヘイムでも最高難易度かもしれないしな」
「確かにこの4人じゃいくら伝説級持ってるのが2人だからってさすがに厳しいかも……」
「「「でも…」」」
「未練タラタラすぎでしょ!!!」
と、盛大に突っ込んでいるうちにバルコニーを通り過ぎさらに上昇を続ける。少し見下ろすと氷のダンジョンの入り口にはあの三面巨人によく似ている強烈そうな人型タイプがたくさんいる。どうやらあの巨人はエクスキャリバーを取らせないために、そしてトンキーたちはエクスキャリバーの元へプレイヤーを連れて行ってくれる役目を持っているのだろう。だから、巨人はトンキーを襲った…というわけかな。
しばらくすると啼きながら翼を広げて減速を始めたトンキーは長い鼻を伸ばして階段近くの木の根の先端をもやい綱のように巻き取って停止した。早速立ち上がりリーファの手をとり階段の一番下の段へと乗り移る。
「……また、来るからねトンキー。それまで元気でね。もう他の邪神にいじめられちゃ駄目だよ」
「またいっぱいお話しましょうね、トンキーさん」
その声にフルフルと喉声で答えると、翼を折りたたんでものすごい勢いで下降して小さくなっていく。これからトンキーはあの氷の世界でフワリと飛びながら生きていくのだろう、そしてエクスキャリバーを取りに来たプレイヤーの助けに…わがままを言っちゃえば俺たち以外の人たちは乗せたくないな、それを決めるのはトンキーだけど。
「…さて、お別れの悲しみもここまでにしてもうすぐアルンだよ」
「よし、最後のひとっ走り行くか!!……あのさ、3人とも。上に戻っても聖剣のこと秘密にしとこうぜ!!」
「4人の秘密ってわけか!…いいよ、おもしろそうじゃん!!」
「あぁ、もう!!キリト君のせいで大事なものが台無しになったよ……でも、あたしも乗っかっちゃおっと!」
「もちろんわたしもね!」
皆でニヤリと、そしてニコニコと笑いながら一気に階段を駆け上る。落ちるときにはたった数分だったのに駆け上がるのは相当な時間がやたらとかかる。光るキノコに照らされた階段を二段飛ばし、三段飛ばしで駆け上がると光の筋へ全員で飛び込む。
「うわっ!?」「なぁっ!?」
「キャッ!?」「ヒャッ!?」
全員が変な悲鳴を上げてスポンと飛び出した先は苔むしたテラス、そしてあまりの光の量に目を開けられなかったがしばらくソ手目を開けるとそこは…
「…綺麗だね」
「…だな、ここが…」
サウスとキリトがそれぞれ呟く。サウスの言うとおり古代遺跡めいた建築物が縦横にどこま
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