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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-12教わる、教える
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)すぎて、よくわからないんですけど」
「温泉で、おねえさんが言ってたの。温泉に入ると、お肌がきれいになるって。でも、これ以上きれいになると、困るって。」
「うーん……これはこれで、説明しづらい……」
「洗うときれいになるのは、ふつうのことじゃないの?」
「やっぱり、そこからですか」
「きれいになると、どうして困るの?」
「うーん……こういうのは、マーニャさんのほうが……」
「おい。こっちに振るなよ」
「朝のよりはましじゃないですか」
「マーニャは、わかるの?」
少女に問いかけられて、マーニャが諦めたように口を
開
(
ひら
)
く。
「……あー。まず、肌が綺麗になるってのは、汚れの話じゃねえ。嬢ちゃんにはまだわかんねえだろうが、年取ると、シミやらシワやら
吹
(
ふ
)
き
出
(
で
)
物
(
もの
)
やらで、肌が荒れてくんだよ。それが、治るってこった」
「……うん、わかった。それが、どうして困るの?」
「本気で困るって話じゃなくてだな。そんだけ、自分に自信があるってこった」
「……自信?」
「温泉の力なんざ借りなくても、自分は十分綺麗だから。これ以上綺麗になって、
野郎
(
やろう
)
共
(
ども
)
に寄って来られても困るって、そういう話だ」
「……やろう?」
「男のことだ。いい女には、男が
群
(
むら
)
がるもんだ。それを喜ぶ奴もいれば、嫌がる奴もいるな。嫌がってるようで、やっぱり喜んでる奴もいるしな」
「おい、兄さん」
「他に、どう言えってんだよ」
「……うん。わかった。……ような、気がする」
「ま、半分冗談で言ってるんだろうがな」
「冗談、なの。……やっぱり、よく、わからない、かも」
「わからねえでも、大して困る話でもねえしな。そういうもんだと思っとけ」
「うん。わかった」
「やっぱり、こういうことはマーニャさんですね!」
「調子いいこと言ってんなよ。そのうち燃やすぞ」
「……一応、
猶予
(
ゆうよ
)
があるんですね。気を付けます」
「明日は、早く出るなら、いつもより、早く起きて訓練するね。ホフマンさんは、大丈夫?」
「もちろんです!今日は、早く寝るようにしますから!よろしくお願いします!」
「うん、よろしくね」
「ふたりは、いいとして。問題は兄さんだね。早く寝てくれよ」
「わかってるよ。さすがに寝足りなくて、今日は起きてられそうもねえ」
夕食後、することも済ませてあった一行は、
早々
(
そうそう
)
に休む。
翌朝、いつもよりも更に早い時間に、少女は起き出す。
ホフマンには
素
(
す
)
振
(
ぶ
)
りなどの訓練を始める時間を伝えてあったため、ホフマンを待たずに走り込みを始める。
走り込みの途中で、ホフマンが合流する。
「おはようございます、ユウさん!本当に早いですね!」
「おはよう、ホフマンさん。先に、走ってお
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