暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-11温泉とおねえさんとおにいさんたち
[3/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
、お風呂のある宿屋さんはなかったから。うれしい」
手続きを終えたホフマンが、戻ってくる。
「お待たせしました!三部屋、取れました!
入湯
(
にゅうとう
)
料金は宿代に含まれていて、必要なものは部屋に備えてあるのを持っていけばいいそうです!」
「おお、ご苦労。じゃあ休む前に、早速入るか」
「温泉は、広いの?」
「そうですね。それなりに、広いと思いますよ」
「一緒に入るの?」
「……嬢ちゃんは、別だぞ」
「どうして?」
「……こういうのは、旅に必要な知識に入らねえのかよ」
「……想定、してなかったんじゃないかな」
「……説明、しろよ」
「……」
「……ホフマン!行け」
「ええ!?」
「宿屋の息子だろ!」
「関係ありますかそれ!?」
「なんでもするっつったよな」
「……。……わかりました。……えーと、ユウさん。温泉とか、大きなお風呂で、何人も一緒に入れるときでも、普通は男女は別々になるように、分けてあるんですよ。」
「どうして?」
「よほど小さな子供なら別ですが、普通は、男女が一緒に入るのは、……恥ずかしいと、思うものなんです。」
「……どうして?」
「……もう少し、大人になったら、わかりますよ。」
「そうなの。わからないけど、わかった。じゃあ、わたしはひとりで入るのね。行ってくるね」
鍵を受け取り、部屋に上がって行く少女。
鍵を渡し少女を見送り、がっくりと
項
(
うな
)
垂
(
だ
)
れるホフマン。
マーニャが、ホフマンの肩を叩く。
「ご苦労」
「……確かに、なんでもするって、言いましたけど!言いましたけどっ!!
非
(
ひ
)
道
(
ど
)
くないですか!?ぼくだって、まだ若いのに!おふたりよりも、若いのに!!」
「損な
役
(
やく
)
回
(
まわ
)
りだな」
「マーニャさんに言われたくないですよ!」
「
運命
(
うんめい
)
に、
導
(
みちび
)
かれし者たちか……。あと五人……。だれか、女性がいないかな……」
「ま、済んだことを、いつまでもごちゃごちゃ言ってねえで。さっさと、行こうぜ」
「うう……。確かにもう、済んだことですけど……」
「将来は、宿を
継
(
つ
)
ぐなりするんだろ?いい経験だったと思って、諦めろ」
「うう……。…………確かに。これを思えば、もう何も怖くないですね!では、行きましょうか!」
「お、開き直ったな」
「さあさあ!行きますよ!」
少女と男性陣は、それぞれ温泉に移動する。
先客
(
せんきゃく
)
の若い女性が、少女に声をかけてくる。
「あら、お嬢ちゃん。ひとりなの?」
「みんなは、男だから。別々なんだって。」
「お父さんか、お兄さんと一緒なのね。」
「……おにいさん、たち?」
「まあ、ご兄弟がたくさんなのね。」
「……?」
「ところで……うふふ、その胸は、お父さんに似
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ