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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-07心機一転
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「ここが、ひねたおっさんの小屋か。こういうど田舎(いなか)は、趣味じゃねえんだが。まあ、いい。ごめんよー、邪魔するぜー」

 行く手を(さえぎ)る魔物は吹き飛ばし、そうでないものは無視して走り抜け、マーニャは早々(そうそう)に木こりの家に着き、上がり込んだ。

「なんだ、おめえ!旅のもんか?道にでも、迷いやがったか!」
「旅の、は、そうだがな。道に迷ったってわけじゃねえ。おっさんに会いにな」
「な、なんだと?なに、言ってやがる!」
「うちの嬢ちゃんが、世話になったってんでな。覚えてんだろ?おっさんが皮の鎧をやった、緑の髪の、ちっこいのだ」
「……あの、嬢ちゃんが。そうか、無事に着いたか……そっ!それが、どうした!」
「素直な嬢ちゃんでな。おっさんがひねた口きいて、親切にしときながら嫌いとか言いやがったから、落ち込んでんだよ」
「だっ!誰が、親切だ!やめてくんな、ケツが、かゆくならあ!」
「おーおー、赤くなっちまって。おっさんが照れても、可愛かねえぜ」
「だっ!誰が、照れて」
「まあ、おっさんのケツはどうでもいい。(よう)は、嬢ちゃんが落ち込んでるってこった」
「……落ち込んでる、のか。」
「で、嬢ちゃんを連れてきたいんだが。構わねえな」
「か、勝手に、しやがれ!なんなら、泊まって、いきやがれ!」
「おし。嬢ちゃん込みで、三人で来るからな。じゃ、後でな」


 ミネアは町と城で、情報を集める。

「そうですか。トルネコさんは、砂漠を越えて。そして、砂漠越えには、馬車が必要……。ところで、少し、お顔が暗いようですが。なにか、お悩みでも?」
「うむ、わかるのか。」
「私は、占いを生業(なりわい)にしておりますので。」
「占い?も、もしや、エンドールで有名だった、旅の占い師殿か?」
「有名かどうかは、知りませんが。エンドールには、長くおりました」
「で、では、ぜひ!俺も、占ってはもらえないか!」
「一回、十ゴールドになりますが」
「頼む!」
「あら、占い?それなら、私もお願いしたいわ。」
「では、順番に」


 読書を続ける少女の元に、マーニャが戻ってくる。

「よ。嬢ちゃん」
「マーニャ。お話は、もういいの?」
「ああ。ミネアを見てねえか?」
「見てない」

 少女と話すマーニャを、庭園にいた若い女性が()(ざと)く見付け、声を上げる。

「あ!あなたは!」
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