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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-07心機一転
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た者が、旅に出て、魔物を倒し、経験を積むことで、急激に魔力や能力が上がることがあるそうです。失敗してもいいから、試してみましょう」
「……うん。わかった」
「しかし、メラとホイミの
適性
(
てきせい
)
を持ってるなんてことが、あるのかな。いくら兄さんの言うことでも」
「
老師
(
ろうし
)
も、
素質
(
そしつ
)
はあるって言ってた」
それは、勇者だから。
思い当たった理由は、口に出さずにミネアは返す。
「そうですか。なら、きっと、大丈夫ですね」
東に向けて歩き出し、しばらく進んだところで、五体の魔物の
群
(
む
)
れに
遭
(
あ
)
う。
「オレとミネアは、寄ってくる奴らを適当にあしらうから。嬢ちゃんはこっちのことは気にしねえで、好きにやれ」
「うん。わかった」
マーニャが
毒蛾
(
どくが
)
のナイフを、ミネアがモーニングスターを構え、魔物の意識を引き付けて、群れを分散させる。
少女は目の前の魔物に集中し、
鋼
(
はがね
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
一閃
(
いっせん
)
させる。
ひとりで旅していたときは、二回は攻撃しなければ倒せなかった魔物が、一撃の
下
(
もと
)
、倒れる。
(武器を、変えたからかな。いい武器って、すごい)
考えながらも、次の魔物に対応するため、体を動かす。
(ほんとに、使えるかな)
目の前の魔物から倒したことで、次の魔物には少し距離がある。
発動したことは無かったが、何度も練習した通りに手をかざし、唱える。
「……メラ」
かざした手に魔力が集まり、熱くなる。
炎の熱さではない、魔法が発動する感覚。
感じたと思った
刹那
(
せつな
)
、
火球
(
かきゅう
)
が飛び出し、狙った魔物に
炸裂
(
さくれつ
)
する。
断末魔
(
だんまつま
)
と煙を上げて、魔物が倒れる。
「……できた。次」
三体目の魔物に向かうが、相手の行動が早い。
かわし切れないとみた少女は、無理に
避
(
よ
)
けようとせず、受け身を取り、攻撃直後の
隙
(
すき
)
を狙って、鋼の剣で反撃し、倒す。
「……次」
周
(
まわ
)
りを見回すが、残り二体の魔物は、兄弟があしらううちに倒れていた。
「……思った以上に、危なげねえな。魔物が弱いってもよ」
「真面目に訓練を積んでるだけあるね。これなら、よほどのことがない限り、大丈夫かな」
「殴りなら、オレより威力が出てるかもな」
「武器が、いいから。前は、もっと大変だった」
「それも、あるとは思いますが。メラも使えたし、能力も上がってるかもしれませんね」
「そうかな。そうだと、いいな」
「攻撃食らってたろ?ホイミも使ってみろよ」
「うん。……ホイミ」
攻撃を受けた場所にかざした手が淡く光り、体力が回復する。
「ほんとに、できた」
「良かったな」
「う
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