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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-05学ぶ少女
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ってもらえるんですよ」
「わかった。お店のお客さんを、呼ぶためにしてるのね。」
「その通りです。ユウは賢いですね」
「わたしも何か、買わないといけないのね」
「私の名前で預ければ、大丈夫ですが。必要なものがあれば、ついでに買っていきましょうか」


 預かり所に着き、店内に入る。
 店主がすぐに、声をかけてくる。

「いらっしゃいませ!おや、ミネアさんにマーニャさん。新しいお連れさんも。」
「おはようございます、ネネさん」
「よう、おやっさん」
「おはようございます。今日は、どんなご用件ですか。」
「荷物の預け入れと、お金の引き出しに。それと、彼女に商品を見せてください」
「かしこまりました。随分、可愛らしいお連れさんですね。はじめまして、お嬢さん。」

(年上の人には、さん、か、様、をつける。ミネアは、ネネさんって、言った)

「はじめまして、ネネ、さん。ユウ、です。」
「ユウさんですね。きちんとご挨拶できて、偉いですね。どうぞ、ご自由にご覧になってくださいね。」

 大人たちは手続きに入り、少女は商品を眺める。

(薬草がある。少なくなってたから、買っておこう)

 薬草を手に取る。他にも初めて見るもの、綺麗(きれい)小物(こもの)などに気を引かれるが、()()(づか)いはできない。
 薬草を、カウンターに差し出す。

「これをください」

 マーニャが(のぞ)き込む。

「薬草か。ミネアがいるし、いらねえんじゃねえか?」
「ミネアは、ホイミが使えるの?」
「ベホイミまでは使えますね」
「そうなの。すごいね」
「旅も長くなりますからね。ベホマも、覚えたいとは思っているんですが」
「上級になると、なかなか知識も手に入んねえからな。独学(どくがく)(つら)いとこって奴だ。で、薬草はどうすんだ?」
「どうしよう」
「もしものために、少しは持っておいてもいいかもしれませんね」
「少しは、残ってるけど。」

 道具袋の中を見せる。

「これくらいあれば、大丈夫でしょう。それよりも、身の回りの物は、足りてますか?これなんか、どうです?」

 ミネアが綺麗な色と装飾(そうしょく)(くし)を手に取り、少女に差し出す。

「きれい」

 山奥の村では見ることも無かった、華やかな(しな)に心が(はず)む。
 村で少女が使っていたのは、(かざ)()の無い、簡素(かんそ)な櫛だった。その櫛も、村とともに焼けてしまった。
 元々髪に(くせ)があり、多少乱れても目立たないこともあって、今は手櫛(てぐし)で済ませていた。

「おお。地味好みのミネアにしちゃ、いい趣味だな」
「女性のものだからね。自分に選ぶのとは、違うよ」
「でも、あんま
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