機動戦士ガンダムSEED
0182話
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弾によりザフトからこちらの姿を隠す程の水柱をそこら中に作りあげながらも、ブリッジとオーブ艦は通信のやり取りをしていたようで先行するオーブ艦隊に守られるようにしてアークエンジェルはオーブを構成する島の1つであるオノゴロ島にあるモルゲンレーテへと導かれる事になった。
「……大丈夫か?」
ブリッツを降りると、スカイグラスパーの近くに座り込んで目を閉じているムウが見えたので声を掛ける。
「ああ、今回の戦闘は疲れたよ。正直、ここまでかと本気で思った」
目を閉じたまま口を開くムウ。そこにはいつもの軽い態度はなく、心底疲れ切っているようだった。
「確かにな。……だが、俺は傭兵だからいいがお前は少佐という立場上、交渉の席にも出ないと駄目だろう?」
「ああ。そういうのは性に合わないんだがなぁ」
「ま、俺のような傭兵じゃなくて正規の軍人なんだししょうがないだろう、少佐殿?」
ムウの気分転換も兼ねてからかっていると、マードックがこちらへと向かってくる。
「兄ちゃん、グゥルの収容は完了したぞ。損傷らしい損傷は殆どないから、OS側の設定を多少弄ればすぐに使えるようになるな。グレイプニールも後でブリッツに取り付け直しておくよ」
「ああ、頼む。今回みたいに海上で戦闘を挑まれたら、アークエンジェルを足場にしてるだけじゃどうにもならないからな。グゥルが使えるのなら随分と楽になる」
「あぁ、OSと言えば……坊主はどうしたんだ? ストライクはそこにあるが」
マードックの視線の先にはストライクの姿があった。だが、そのパイロットであるキラの姿は見えない。
そのマードックの疑問に答えたのはムウだった。
「坊主なら後部デッキに出ているよ。何しろここはオーブで、坊主の故郷だ。少しでもいいから見ておきたいんだろうさ」
「はぁ、そういうもんですかい」
「……さて、と。俺もそろそろ準備をしないとな。確かにアクセルの言う通り少佐という立場上、この艦を代表して艦長や副長と一緒に交渉の席には出ないといけないだろうしな」
つい少し前まで疲れ切っていた様子など微塵も見せずに、勢いよく立ち上がりパイロット控え室へと向かう。
「じゃ、俺も着替えてくるとするか。グゥルとブリッツのグレイプニールの件は任せていいんだな?」
「あいよ。どのみちアークエンジェルの修理をどうにかするまではここにいるしかないんだ。それを考えれば時間はそれなりにあるから大丈夫だろうさ」
……さて、アークエンジェルとしての交渉はマリュー達に任せておけばいいだろう。恐らくキラにナチュラル用OSの開発の為の技術協力を持ちかけられる筈だ。出来れば俺もそれについて行きたい所だが……その辺は流動的だな。もしそれが無理なようならキサカやカガリ辺りを通して
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