立志の章
第7話 「俺に任せろ! 必ず助けてやる!」
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びもつかない力を持っている人もいる。少なくともこのまま待つよりは総本山に連れて行くほうがいいのは確かだ」
「……そうか」
「だが、あんたが不安なのもよくわかる。だから無理強いはしない。俺が総本山にいって、その方法を調べてくるという手もある……時間はかかると思うが」
華佗が申し訳なさそうに言ってくる。
だが、俺の心は決まっていた。
「いや、貴方は仁のある医者だ。俺は貴方を信じている。ゆえに、一刀を託す。どうか……どうか一刀を救ってやってくれ」
俺はその場に膝を着き、床に頭をこすり付けて土下座した。
「……おう、応っ! お前の信頼、確かに受け取った! 俺も俺の命と誇りにかけて、かならず彼を治してみせる!」
そう宣言し、こちらの手を取る。
「俺に任せろ! 必ず助けてやる!」
「ありがとう……どうか、よろしく頼む」
俺はその言葉に涙し――
その夜、一刀は華佗と共に旅立った。
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