第百二十話 出雲の阿国その五
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「無論言葉だけではないつもりだ」
「そうだね、あんたの目がそう言ってるよ」
阿国は幸村の目を見ていた、精悍で若々しいその目には一点の曇りもない、晴れた夜の星空の様な目だった。
その目を見て言ったのである。
「あんたはあくまで一途に生きるんだね」
「義に生きたい」
まさにそれにだというのだ。
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