25*俺の嫁って最初に誰が言ったんだろう
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「あら、そうだったわね。」
そう言って近付いてくるリリスさん。
よかったー。
さすがに一晩中こんな近くにおにゃのこがいたら自制がきかない。
身体は酷使しすぎでギシギシ言って動けない程つかれているので、間違いはおきないが、それがかえって生殺しである。
そう自分が安心しきっていると、自分の上にふわっとした感触が舞い降りた。
「よいしょっと。」
「……リリスさん、なんすかこれ。」
「おふとんよ。風邪をひいたら大変でしょう?」
いやそうだが。
自分はシルバちゃんをどうにかしてほしかったのですが。
「じゃあ、私はもどるわね。」
そして、そう言ってリリスさんは自分が反論する暇も無くそそくさと部屋を出ていった。
最後に、早く孫の顔がみたいわ、っていいながら。
………泣いていいですか?
まぁ、とりあえず、シルバちゃんの気持ちは理解した。
ヤンデレる程に自分を好いてくれるのは素直にありがたい。
命の危機は感じたが、それはぶっちゃけ自分のまいた種なので彼女を攻めるつもりは無い。
だが、いまだに心の片隅で彼女の気持ちを信じる事ができないでいるのもまた事実である。
なので、ヘタレと言われるとは思うがこの問題、答えを出すのをはしばらく先送りにする事に自分はした。
自分の心、全てで彼女を信じる事が出来るまで、答えは出さない事にしたのだ。
ゆっくり、時間をかけて解決しよう。
自分はそう決心した。
ちなみに、次の日の朝での事。
「あ…おはよう。」
両足がベッドからはみ出し、半分落ちそうな不自然な体制で寝ていた自分はいつもより格段に早く起きた。
シルバちゃんはまだ寝ていたので、起こさないようそっとおろそうとしたら彼女が目覚め、自分は上記の言葉を述べた。
「うー…おはようござい、ま……」
最初は目を擦っていかにも寝起きだった彼女だが、自分の顔を見て、自分が抱き着いている腕を認識するとみるみる真っ赤になっていった。
「あの…その……」
わたわたと慌てる姿は、結構かわいかったりした。
そして、だんだん冷静になってきた彼女は思い出したように一言。
「あ……これで、既成事実完成ですか?」
は?
「これで私は幸せを手に入れれます!」
はい?
「どゆこと?」
「お母様が、先生を襲って一緒に寝ると、先生と一緒に幸せになれ……るっ……て…」
そこまで言うと、彼女は再び真っ赤になって今度は両手をパタパタさせながら慌てて訂正した。
「いえ!あの!そんな一緒にとか!別に他意は無くて!あの!その!……忘れて下さい!!」
彼女を落ち着かせ終わったのは、いつも起きるより
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