25*俺の嫁って最初に誰が言ったんだろう
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右手を上に翳した。
すると、その右手にどこから来たのか炎が集まり、凝縮され、最後には真っ赤に燃える炎のナイフが完成した。
………ヤバクネ?
「ちょま!待って!それこそ最大級の勘違い!落ち着け!」
「勘違いなんかじゃありません!私はあなたがいないと生きていけない!だから…だから…」
そう言って彼女は自分の目をまっすぐ見据えた。
その目には狂気と…なぜか喜びの感情が見てとれる。
「誰かに取られるくらいなら、私があなたを殺して私も死にます。」
アウトォォォォォ!!
ちょ!
マジですか!?
なんで!?
どーしてそうなるの!?
「大丈夫です、神様のもと、私達はずっと一緒になれるんです。永遠の愛を紡ぎましょう。」
ヤンデレ自重しろ!
そしてずっと神様といるのは願い下げだ!
「待てって!だから勘違い!自分は誰とも結婚の予定はありません!!」
「先生が無くても…たくさんのお嫁さん候補の方々がいるんでしょう?ミクタンさんの他にも、ルカサマさんとか、メイコさんとか…。私は候補にも上がって無いのに…そんな誰かもわからないような女にナルミさんをとられるくらいなら私がこの手で!!」
そう言って彼女はナイフを振り下ろす。
それを自分は咄嗟に
バシッ!
白刃取った。
人間、頑張ればなんでも出来る。
………あっつ!
めっちゃあっつい!
手がこんがり肉になる!!
「し、シルバちゃん!誤解だから!自分の言ってるのは君の気持ちで無くて自分の発言の解釈が違うって言いたいだけだから!」
自分が焼ける手を我慢しながら、彼女に訴えかける。
だが、当のシルバちゃんはと言うと
「ハー、ハー……」
目が逝っちゃっております。
息も荒く、目の焦点は合っていない。
正直、自分の言葉が聞こえているとは思えない。
そのくせ、この小さな身体のどこにこんな力があったのってくらいの怪力で自分を刺そうとナイフに体重を乗せてくる。
………自分、ここで死ぬ?
まさかの女関係で刺されて死ぬの?
自分が半分諦めかけていると、不意にシルバちゃんが
「が、はっ…!」
自分に覆いかぶさるように倒れてきた。
ナイフは消え、彼女は規則的な寝息を立てている。
「大丈夫?ナルミさん。」
何があったかはわからないが、とりあえずホッとしていると不意に声をかけられた。
声の主は、リリスさん。
シルバちゃんの真後ろに、相変わらずのほほんとした顔で彼女はいた。
「一通りは聞いていましたが、悪いけどこれはナルミさんがシルバの気持ちを傷つけたのが悪いと私は思いますわ。」
「……すいません。」
言い返せないです。
「で、ですけど、ミクタンさんやルカサ
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