暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
25*俺の嫁って最初に誰が言ったんだろう
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い自信があった。
何たって

「は、長谷川君…」

「ん?何花子さん。」

「あ、あのさ……そ、そう!西尾くんと最初どうやって知り合ったの!?」

こんな事を二人っきりの時に顔を赤らめて、まるで恥ずかしいからいきなり話題を急転換するように話されたら誰だって勘違いするだろう。

ちなみに西尾とは、自分の当時の友達だ。
今は自分の学校よりレベルの低い学校にいっている。
ちなみにバドミントン部。

とりあえず、こんな感じのやり取りを繰り返すうちに、自分は先程述べたように、相思相愛だと思っていたのだ。

そして、自分は学校祭前日に、一念発起して告白する事にしたのだ。

放課後、彼女と作業の片付けをした後に二人きりになる時を見計らってそれを実行した。

「は、花子さん!」

「ん?何、長谷川君?」

少しの沈黙。
そして、自分は意を決して

「あなたが好きです!付き合って下さい!」

告白した。

普段ヘタレな自分が告白できたのには、相思相愛だと言う確信をもっていたのが大きい。
したがって、緊張しながらもいい返事がくると自分は思っていた。

が、しかし

「え………、あ、あー……その……長谷川君とは…その…友達以上にはなれないっていうか……ごめんなさい。」

「へ!?」

彼女いわく、他に好きな人がいるだとか。
彼女いわく、それは我が友、西尾だとか。
彼女いわく、西尾に近付くために自分を利用しただとか。
彼女いわく、もう三日前から付き合っているだとか。

「あー……少し、優しくしすぎちゃったかな…なんていうか……悪いけど長谷川君は私の恋愛対象に最初からなかったの……大丈夫、長谷川ならもっといい人みつかるって!」

そう言ってそそくさとかばんを掴み、教室を出る花子さん。
しかし、走る方向は玄関では無く体育館の方向である。
体育館は、学校祭当日には合唱にしか使わないので、普通に部活が行われている。

そしてその部活はきっとバドミントン部なのだろう。

つまり、自分はいいように使われたのだ。

この時自分は心に誓った。

もう女の子なんか信じるもんか、と。


**********☆


これが自分の初恋だ。

どうだ、悲惨だろう。

ちなみに二次元の世界に浸るようになった原因もこれだ。
二次元は自分を裏切らない。

『…………ごめん、こんな事聞いて。』

ふん、なら帰れ。
もう自分は寝る!

涙で枕を濡らしながら眠るんだ!

『いや待ってよ。たしかに花子はひどいけど、シルバちゃんは君を確かに愛してるよ!?』

うるさいうるさいうるさいうるさい。

『いや、でも、彼女と花子を一緒にするのはあまりに失礼だよ。』
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