25*俺の嫁って最初に誰が言ったんだろう
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時まで全員強制合唱練習&展示品製作をかせられたのである。
こんな性格だから45になっても売れ残るんだ。
そして当然売れ残りの教え子である自分もその被害にあっている訳で、ただいま絶賛作業中である。
自分の担当は、なんか馬鹿でかい模造紙みたいなのに歴代の画家の絵を写すと言うレプリカって言う物である。
ちなみに作品は叫びである。
ムンクさんのあれである。
「………ねむ。」
到底やる意味を見出だせ無い作業を進める気にもなれず、しかし根は真面目な自分は眠い目を擦りながら叫びを模造紙に鉛筆で写していた。
ちなみに一人で。
他のメンバーは、男子は四分の三は紙飛行機を飛ばして遊んでいて、女子はみんな合唱のパート練習のため一時間前からいない。
女子がいないからこそ、彼らは遊んでいられるのだ。
そして、しばらくすると女子がゾロゾロと帰ってきた。
「あ!こら男子!ちゃんと仕事しなさい!」
「うわ!マルオが帰ってきた!」
「私はあんなぐるぐる眼鏡なんかしないわよ!!それに委員長ですら無いわよ!!」
もはやお約束の男女戦争である。
だが、自分は真面目に仕事していたので怒られる筋合いは無い。
なので一人黙々と作業をしていた。
すると、隣からいきなり声がした。
「わ!長谷川君一人でここまで進めたの!?凄い!」
そこにいたのは、同じレプリカのチームである……名前は勘弁。
傷が痛むから花子にさせて。
黒い髪が綺麗なかわいらしい女の子だ。
「私達、男子はみんなサボって全然作業が進んで無いと思ってたけど、長谷川君はいい子だね。よしよし。」
そう言って彼女は自分の頭をクシャクシャと優しくなでた。
「い、いや。そんな大層なことは自分、やってないよ。」
彼女はそういったスキンシップをよく女子とやっていたのを見ていたので、そーいう娘っていうのは知っていたが、やはり自分も思春期真っ只中のオトコノコである。
いきなりこんな事をされては、意識するなというのも無理な話しである。
「あ、長谷川君照れてる。顔朱い〜。意外!かわいい!」
そう言って自分に輝かしい笑顔を見せる花子さん。
まだ中学生で、恋愛なんぞ全く知らなかった自分だが、少なくともこの時は、自分の鼓動が早くなるのを感じてそれを悟った。
自分はこの娘に恋をしたのだ、と。
*************☆
その日から彼女は、自分に結構話しかけてくれたり、手伝ったりしてくれるようになった。
そして、そうやって彼女と会話して、一緒に過ごしているうちに、さらに彼女に引かれていった。
さらに、彼女は彼女で自分を意識していて、自分達は相思相愛なのではと自分は感じていた。
自惚れでは無
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