25*俺の嫁って最初に誰が言ったんだろう
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ナニソレ?
『君が最初に食べた料理の材料。あれ、人間にとっては結構な薬になっちゃうキノコなんだよね。』
ムリヌ……ムリヌ…
あ!
カムシルとか言う料理のか!
『そ、で、それはよく言えば強壮剤、悪く言えば精神が高ぶるお薬。』
…で?
『柄にも無く君の異常な熱血漢になっちゃった原因。てかフツーに考えて、いつもユルユルな君が例えあのオッサンの考えに共感したとしてもあそこまで覚悟を決めるなんてある?無いしょ。』
……はい。
無いです。
冷静になってみると、あの自分は異常でした。
『まぁ人間としちゃあの姿が一番正しいか知らないけど。とりあえず、だいたいの毒物とかは君には効かないけど、魔族には毒物では無い物が毒だったりすることがあるから気をつけてね。詳しくは地球料理大全にて。君が真面目に見るとは思わないけど。』
…なんか、怒ってない?
さっきからいちいち言葉に刺があるよ。
『……ねぇ、君はわざと彼女の気持ちに気がつかないふりをしているの?』
ん?
彼女?
誰?
『シルバちゃんだよ、あの純情乙女。』
あぁ…
彼女は優しいよね。
こんな自分にもフツーに接してくれるんだし。
『…締め殺すよ?いくらなんでもそれは無いしょ!神様でなく、一人の女として言うけど!本当は私が言うのも間違ってるかも知れないけど!彼女は君にベタ惚れだよ!?フツーあそこまでわかりやすい反応されたら気が付くしょ!ましてや盛りのついたオスならフツー!』
盛りのついたオスって…
てか、お前こそわかって無いよ。
あーゆー女の子は、本心を隠して、猫を被って生きているのさ。
自分みたいな弱者を騙してからかうために。
『……………何か、あったの?』
仮にも神様なら知ってるんでないの?
こーやって直接頭に話しかけてんだ、自分の記憶を読み取るなんて造作も無いべ。
『いや、出来るけども……それはやっぱり、外道の所業っていうか、さすがにかわいそうだし……』
ああ、つまり知らないと。
いいよ、教えてあげるよ。
自分の悲惨な初恋を。
***********☆
中学二年の話しである。
季節は9月、学校祭を二週間後に控えた頃だ。
別に学校祭つっても漫画みたいな派手なのでは無く、事前に面白くも無い保護者用の展示品をクラスでつくって展示したり、当日に全校生徒の前で合唱したりのしょぼいものだ。
さらに当日は、体育館に全校生徒を椅子を持たせて押し込め、指定の位置に座らしたらあとは合唱が終わるまで立っちゃだめっていう鬼畜ぶり。
正直、フツーの授業のが楽である。
そして、その日もありがたい担任教師達のご厚意により、5時間の授業を終えた後に5
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