24*どいつもこいつもハイテンション
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る間に暗殺されないよね?
〜ガルクサイド〜
ナルミがセブルに連れられた後に、それに続くようにゼノアとシルバも屋敷に戻っていった。
残ったのはガルクとリリスだけである。
「あー、まだいてー。」
「あれだけ派手にやられれば当然ですわね。」
首をぐるぐる回しているガルクと、にこにこのほほんとしているリリス。
二人は屋敷を見ながら感慨深く考えていた。
「しかし、彼がシルバと結ばれれば、私の息子になるのか…」
「あら、何か気になる事でも?むしろ私は大歓迎ですわ。」
「いや、それは俺も大歓迎だ。ただ、シルバがあそこまで惚れるとはと思ってな。」
「ゼノアいわく、1番のきっかけはなんでも身を挺してナルミさんがシルバを護ってくれたとか。少なくとも、シルバの目に間違いはなかったという訳ですね。」
「ああ、最初はどんな奴かと思ったが、頭も切れる上に俺を倒す程の力量も持つとは、あの若さで、末恐ろしい奴だ。」
クックックと笑うガルク。
そんな旦那の姿を見ながら、リリスは疑問をぶつけてみる。
「そういえばガルク、あなたはなんで魔法を使わなかったの?」
そう、ガルクはナルミとの戦闘中、魔法を使っていなかったのだ。
リリスの質問に対して、ばつが悪そうにガルクがしゃべる。
「あー、いや、使う隙がなかったってか肉体強化に集中してたってか………」
「つまり修練不足ですわね。」
歯に衣を着せるどころか、牙を研ぎ澄ました一言をガルクに放つ。
「う!……まぁ、そう言う事…になるか。」
ガルクのその言葉を聞き、目を光らせるリリス。
だがこの時も、のほほんとした表情は崩さない。
「ではこれからしばらくは特別な特訓をしましょうか。」
「ま、まて!そんないきなり!!」
「普段から魔法の修練を疎かにしてるから負けたのですよ。」
一言一言に刺がある。
そして彼女のそんな言葉を聞き、逃げようとするガルク。
「それにナルミさんみたいにこれからはもっと頭も使わなければいけませんよ。筋肉馬鹿の時代は終わったのです。」
しかし、逃げようとするガルクに即座に魔法を当てて動きを止めるリリス。
「だから私が魔法から何からみっっっちり教えてあげますからね。」
「ひぃぃぃぃ!」
かつて各地を回っていた現魔王とその仲間達。
その仲間の一人、剛腕の鉄騎士ガルクは同じくかつての仲間、破滅の魔術師リリスと結婚して今の地位にいる。
傍目からは二人は、亭主関白に見えるが実はそうでは無い。
実際はリリスがガルクを溺愛するあまり、ガルクになんでも1番になってもらわないと気が済まないのだ。
そしてつねに主導権を握られているガルクは、たびたびこんな目
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