24*どいつもこいつもハイテンション
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ていたのだ。
それに気がつかせてくれたガルクさんには感謝してもしきれない。
「ええ、確かにあれは強いです…」
だから
「ですが、さっきも言ったようにあれは自分の本来の力では無い。」
だから自分は
「だから自分はそんなまがい物を使わずにあなたに挑みたい!それが自分の筋の通し方、けじめのつけ方だ!!」
ガルクさんとの戦いで、今までの自分から決別したいんだ!!
自分は叫ぶと同時に駆け出した。
ガルクさんへの宣言で腹は括れた。
策も何も無い、だが自分は真っ直ぐガルクさんへ向かっていかなければいけないのだ。
そうしなければ、自分は何も変わらない。
そんな気がするのだ。
向かって来る自分をぎりぎりまで引き付け、剣を振り下ろすガルクさんの姿が視界にうつる。
その瞬間、やけにゆっくりと時間が流れるように感じてきた。
自分もガルクさんも、周りの人達も全部、まるで自分だけ時の流れに乗り遅れたように感じるのだ。
そして、自分に剣が届く寸前、自分ははたと閃いた。
そして、自分は思考を放棄し、身体の動きを感覚だけに委ねた。
身体は剣をかわすように屈み、しかし真っ直ぐに突き進んで行く。
そして、居合の恰好をとり、一閃を放つ
「うるぁぁ!」
スバァァン!!
「どぅぁぁ!?」
ズシャァァ!!
まともに食らったガルクさんは、前方に一回転しながら頭から落ちていった。
何をしたかと言うと、ガルクさんの軸足を力の限り後ろへと払ったのだ。
前方へ巨大な剣ごと体重を乗せていたガルクさんは、まともにくらいそのまま回転してしまったという訳である。
正直、タイミングが少しズレてたら自分の頭が砕けたスイカになっていただろう。
ドサッ
あれ?
立てない。
やべ、膝が笑いまくってる。
来年の話しをした時の鬼すらもここまで笑うまいってほどガクガクしてる。
やっぱり、かなり緊張してたんだな。
自分がなんとかして立ち上がろうとしていると、シルバちゃんがドレスを邪魔そうにしながら走ってきた。
「先生!大丈夫ですか!?」
「大丈夫、緊張がとけて膝が笑ってるだけだから。てか君はガルクさんの所に行かないでいいの?」
普通そこはまず他人よか家族の心配だべ。
「お父様は大丈夫です。お父様より先生の方が心配です。」
事もなげにそう答えるシルバちゃん。
哀れ、ガルクさん。
そしてシルバちゃんはぶつぶつ何かを唱えると、両手に青い光が灯り、そのまま自分の膝に手をあてた。
すると、さっきまで震度7だった膝の揺れが、みるみるうちに収まった。
心なしか気持ちいい。
「回復魔法をかけました、もう大丈夫なはずです。」
魔法す
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