24*どいつもこいつもハイテンション
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が自分の信条だ。
その点から言うと、ガルクさんは並の人間より遥かに人間が出来ている。
そして、自分はそれに答えなきゃならないと思う。
「今回は自分、体術だけでいく。魔法紛いの反則技を使わないで、自分も全力で向かえ打つ。」
その言葉を聞いて、驚く二人。
正直、どこまで出来るかは自分にもわからない。
だけど人間は強いらしいから、その補正でなんとかなるだろう。
ぶっちゃけその補正も気に入らないが、それは人間だから仕方が無いと割り切るしかない。
てか、さすがにそれは無ければ自分が死にかねない。
とりあえず、自称神の変態能力だけは使いたく無い。
それはあまりに失礼だからだ。
そう自分が決意していると、驚いたような顔をしながらゼノアが
「反則技って…それもナルミの力だろう。」
…そうだった。
事情を知らない彼らから見ると、あれも自分の能力なのだ。
どうしよう。
「……あれは、とある理由によって手に入れなければならなくなった能力だ。本来の自分にはあんな能力は無い。」
とりあえずごまかしぃ。
しかし、ゼノアは止まらない。
「いや、本気でいくならそれも使うべきであろう。理由が何かは知らないか、それを手に入れたのもナルミの力だろう。」
いや、自分の力ではないし。
無理矢理付けられた合成着色料みたいな付属能力だから。
しかし、それを言う訳にもいかない自分はかなり困っていた。
下手な嘘はつきたくないし、ごまかしもききそうにない。
だが、その状況を救うメサイアが降臨した。
「お兄様!」
この吸血美少女、シルバ様であります。
ただなぜ涙目かは謎だ。
「先生がそう言うならそれでいいんです!先生にも事情があるんです!少しは考えて喋って下さい!!」
そう一気に言うと、シルバちゃんはとうとう涙をポロポロと零してしまった。
そして自分に近付き、自分の手を両手でしっかりと握ってこう言った。
「私は、先生を信じています。何があっても、私は先生の味方でいます。だから全部を一人で背負い込まないで下さい。」
「お、あ、ああ。」
正直、何がなんだかわからない。
なぜにシルバちゃんが涙を流し、こんな事を自分に言うのか。
ゼノアにいたっては自分より状況を把握できていないようで、目を点にしている。
ぶっちゃけ全く謎である。
と、自分がこの状況について考えていると、不意に扉をノックする音が部屋に響いて、扉が開いた。
「………ナルミ様、準備が整いましたので中庭へ。」
そしてそこにいたのはダンディー紳士ことセブルさん。
彼は自分の今の状況を見て、殺気のナイフをビシバシ自分に投げ付ける。
正直、怖いです。
「…わか
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