23*ご招待されちゃいました
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ね。てか押しに弱いです。」
「なんとも…よく見てますな。」
「多分王妃様がいなければ、大変な事になりますよ。」
「…どんな風に?」
「まず自由にやらせすぎなんです。多分王様の性格なら厳しい罰とかはできないと思いますから、自由な上に罰も無いならそりゃあ勝手気ままに動き回りますよ。」
「………」
真剣に自分の話しを聞くガルクさん。
そしてやけに熱く語る自分。
「それに対して王妃様はきちんと分別していますね。悪いなら悪い、いいならいいとはっきり言う事ができますし、実質彼女が抑止力ですから、疎まれるならまずは王妃様でしょうね。」
熱くかたっていると、ガルクさんが重々しく口を開いた。
「…そう、か。」
いつの間にか食堂の空気も重くなってる。
少し考える風にして、ガルクさんは再び続ける。
「君から見たら、この国はそんなに駄目に見えるのか…」
はい、ここで自分は気が付きました。
自分が勘違いから、とんでもないことをのたまっていた事を。
まず自分は、ゼノアとシルバちゃんの話しの延長として、王様のエリザ達に対する接しかたとか育てかたの話しかと思っていた。
対するガルクさんは、王様の今の政治についての事を質問したのである。
そして、子育てについて熱く語っていた自分ば、結果的にこの国を酷評したのだ。
やっべ!
これは怒られりなんてレベルじゃねぇ!
処刑街道まっしぐらじゃん!
「では、どのようにしたら国は君から見てまともになるのかな?」
はっ!
これは最後のチャンスではないか!?
ここで選択肢をミスったら、処刑ENDに直行だ!
えーと、なんか……なんか…
そだ!
「……しばらく、いまより自由にさせれば良いかと。」
自分の発言に目を丸くするガルクさん。
「それは、なぜだ!?そしたらさらに内部が腐敗した国になるぞ!」
こわっ!
やはりあの二人の恐怖の鬼面はこの人からの遺伝なのか!
「…そしたらどこが腐敗しているか、一目でわかるじゃないですか。あとは油断しきったそいつらをさっくりと…さらにそいつらから罰金として奴らが横領した分以上の財産を押収すれば国の資金としても使えます。」
そう自分が言うと、彼はしばしほうけた顔をした後に、考えこむような顔をした。
そして
「君は、いったい何者だ?軍事だけでなく、政治分野まで精通するとは…」
いや、ただの思い付きでんがな。
「そんな大層な者では…それにこれには財産を持ったまま亡命されれば大損ですので短期間で決めなければいけません。さらにどれだけいるかもわかりませんし、危険も大きいです。」
「いや、それでもやる価値はある。少なくとも、サザールス家の傘下の者はこれで駆
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