第5章 X791年編
魔法舞踏会
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・・・・・。」
幼馴染・・・に似た感じだったのか・・・。
「使用人の息子だった貴様を、特別に娘の遊び相手にしてやった恩を忘れたか!!」
「はん!アンタに屋敷を追いだされてから、何度もアチェートに会いに言ったが、
アンタは身分違いを理由に、毎回門前払いをしてくれたな!」
「え!?パパ、私そんなの聞いてない!」
「ええい!お前は黙っていなさい!!!」
「俺もそのごもっともな理由で勝手にアチェートの事を諦めた。
だがそのせいで心が荒んじまって、いつしか悪事に手を染め、気がつけば刑務所暮らしよ。」
「・・・・・・。」
この人が悪事に染まった理由がわかった気がする・・・。
「あいつ、何をごちゃごちゃと!!」
「待て!」
「?」
ナツさん・・・話の内容理解してないんですか・・・。
「私も捕まえたいんだけど・・・」
「悪いけど、もう少し待ってくれ。」
ベルベノを捕まえようとするパープルさんを俺は止める。
「でもよ!務所の中でお前に気持ちをちゃんと伝えてなかった事をずっと後悔してた!
だから俺は、脱獄してこの7年に1度のチャンスを賭けたのよ!!しかも2度もな!!」
「・・・!!!」
ベルベノはアチェートさんの元へ行き、跪いた。
「アチェート、俺の嫁になってくれ!」
そしてそのまま指輪を差し出した。
「そ、そんなもの、断るに決まってるだろ!!」
伯爵がそう言う。果たして、アチェートさんの答えは・・・
「はい。」
だった・・・・・・・・・て
「え?」
「「ええええっ!!?」」
「「何ぃ〜!!!??」」
俺達は驚くのだった。
「アチェート!!!」
「ベルベノ、私もずっとあなたを待っていたのよ。」
そうだったんだ・・・!じゃあ、あの時の浮かない顔って・・・ベルベノを・・・。
「本当か!?じゃあ、本当に俺の嫁さんになってくれるのか!!?」
「ただし・・・」
「え?」
「自首して。罪を償ってからよ。」
「・・・・・・わかった。?」
アチェートさんは左手のを差し出した。
ベルベノはアチェートさんの左手の薬指に指輪をはめてやった。
「「「「「「「「うおおおおおおおっ!!!!!」」」」」」」」
「素晴らしい!!」
「はぁ?」
「ホント素敵!!!」
「感動しました!!」
「ああ。」
「だってよ。」
「うむ!あれこそ漢だ!!!」
「ふ〜ん。やるわね。」
俺達とパープルさんはこれを見て思った事を言う。
「何だかなぁ・・・ごわぁ!!」
エルザさんがナツさんを横から押した。
「2人
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