第二十六話『一触即発』
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のためだ。シャルルの姿はまだ見えない恐らく準備中なのだろう。
「早速だが、俺は先に訓練をさせてもらう」
グラウンドの中央にスウェンが立ち、目の前に『STNDBY』と文字が浮かぶ。
「……」
『GO』と次に浮かぶと、地上と空中に幾つものターゲットが現れ、スウェンはショーティーを構える。
腕をクロスさせ、ショーティーにより左右のターゲットを次々に撃ち抜いていき、背後を向く。ノワールストライカーのウィングの一部が稼動し“MAU-M3E4 2連装リニアガン”が現れ、空中のターゲットを狙い打つ。
ショーティーを腰に装着、ウィング外部にマウントされている二対の剣“MR-Q10フラガラッハ3ビームブレイド”を抜刀する。スウェンは空中へ行き、ターゲット目掛けて加速する。
「凄いんだね、スウェンって」
「シャルル?」
何時の間にか一夏の隣に居た、オレンジ色が基調となっているISを身に纏っているシャルル。
「ISに搭載されている武装を全て完璧に把握していて、それぞれを上手に使い分けてる。しかも敵がどう動くかを前提して攻撃と行動をしてる……あそこまで行くのはかなりの技量が必要だね」
「そんなに凄いのか……」
一夏は空中でターゲットを破壊していくスウェンを見る。
真下に位置していたターゲットに向けてスウェンは踵からアンカーを発射し懸架、そのまま空中で回転し、その勢いのまま斜め前方に投げ飛ばしそこにあるターゲットに激突させ全てのターゲットを破壊し終えた。スウェンは地上へ降りる。
「デュノア、来ていたのか」
「うん、前の戦闘の時も見ていたけど流石だね、スウェンは。アンカーの様な武装をよくあそこまで使いこなせるよ」
「いや、発射角が3度ずれた。ターゲットなら直撃したが、相手がISならば当たるかどうかも怪しい。まだ訓練を重ねる必要があるな」
「一夏もこれくらい言える様に頑張らないとね」
「うぐっ!……が、頑張るよ」
「さて、シャルル、後は任せる。俺はアンカーの調整をしなければならないのでな」
「了解、任せてね」
スウェンはノワールを待機状態にし、アリーナの出口の方へ歩いていった。その時、アリーナがざわつく。
「ねえ、ちょっとアレ……」
「ウソっ、ドイツの第三世代型だ」
「まだ本国でのトライアル段階だって聞いてたけど……」
一夏達も注目の的の方へと目を向ける。そこにはISを展開しているラウラ・ボーデヴィッヒが腕を組んで立っていた。ラウラからオープン・チャネルで声が飛んでくる。
「織斑 一夏」
「……何だよ」
「私と戦え。同じ人を尊敬するもの同士、どちらの意思が強い
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