機動戦士ガンダムSEED
0181話
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た。後はキラとムウ次第、か」
着地したアークエンジェルの甲板上から海面の様子を探ると、うっすらと影が見える時がある。そのどちらかがストライクだったりゾノだったりするのかは分からないが……いや、待てよ?
「ブリッジ、聞こえるか?」
「はい、何でしょう?」
「そちらのレーダーでストライクがどこにいるのかは分かるか?」
「えっと、ちょっと待って下さい」
「アクセル・アルマー、どういう事だ?」
ミリアリアに変わって、ナタルが通信に出る。
「俺の位置からは時々海中で戦っているMSの影がうっすらと水中に見える。ただ、それがストライクか、敵のMSかはこちらで判断出来ないんだ。そっちでその判断が可能なら、ストライクに対する援護が可能なんだが」
「……なるほど、了解した。こちらで敵の判別を行うので援護は任せる」
ナタルの承諾を貰い、アークエンジェルの甲板から海中へと目をこらす。それから1分程経った頃、海中に再び機影が見えてきた。ただし2機分。追う方と追われる方といった関係だろう。
「ブリッジ、こちらからは影が2つ見える。追う方と追われる方のどちらがストライクか分かるか?」
「前方、追われている方がキラです!」
ミリアリアからの通信を聞き、左腕に装備されているグレイプニールで狙いを定めて決定的な瞬間を待つ、待つ、待つ……
「ここだ!」
ロケット推進により発射されたグレイプニールがその速度を使って海中へと突入する。海中に入った事により急激に速度が落ちるが、幸い敵MSのゾノは浅い水深を移動しているのでその背中へとグレイプニールの爪を突き立てる事に成功する。
「ぐうぅっ!」
グレイプニールで捕まえたといっても、ゾノの速度を殺した訳ではない。結果、ゾノに引きずられるかのようにアークエンジェルの甲板上をブリッツが引きずられる。
「キラ!」
「今行きます!」
ゾノの前を進んでいる筈のキラへと通信を送るが、かなり進んでしまっていたストライクはまだ戻って来る事は出来ないらしい。元々水中用MSという訳でもないストライクなのだから無理もないのだが、このままではこちらが持たない。
「くそっ!」
ゾノにグレイプニールを突き刺したまま、ブリッツは甲板を跳躍。水面近くまで引き上げられていたゾノの背中へと着地する。
「何が起こった!? 背中だと!」
接触回線により戸惑う敵パイロットの声が聞こえるが、こうしている間にも海の中へと沈み込もうとしている状態だ。悠長に話をしている暇はない。
「愛」
精神コマンドの愛を使用し、身体中、機体中に漲る不思議な力を自覚して……トリケロスからランサーダートを3本全て発射する。
「何ぃっ!」
そしてそのままゾノの背中を
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