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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic3力ある青き石。蒼の星に降り注ぎて〜Ace of SwordS〜
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「動物たちはこぞって大きくなりたい、と願うものなのか・・・?」
私のそんな独り言が届いたのか、巨大化したニワトリ3羽がギラッと睨み付けて来た。そして夜なのに「コケーッ!」と鳴き始め、あろうことか「なっ!?」私を食べるつもりなのか啄んできた。確かに今のニワトリに比べれば私の大きさは餌くらいだろうが、少し心外だ。
飛翔の魔道・剣翼アンピエルではなく、ただのミッド式の飛行魔法を使って空へと上がる。鳥類だろうがニワトリは空を飛べない。なら空爆による魔力ダメージでジュエルシードを停止させ、ニワトリを元に戻す。そう考えた矢先、「・・・ってあれ?」到底信じられない事態が目の前で起きた。
「「「コケーコケーッ!」」」
「ニ、ニワトリが空を飛んだ・・・!?」
大きい図体をした3羽のニワトリが翼を羽ばたかせ、私を追って飛んできた。この瞬間、ニワトリ達が何を願ったのか判った。間違いなく「空焦がれ、奇跡に願う、飛べる羽」だな。何度も繰り返される啄み攻撃を回避。羽ばたき1つで起こる暴風に体勢を崩される。その隙を突いて私を呑み込もうとしてくるが、
「すまないな。ちょっと苦しいが我慢してくれ」
ニワトリ達にそう謝り、一度大きく距離を開ける。また私を追ってくる2羽のニワトリへと手を翳し、白銀に光り輝くミッドチルダ式の魔法陣を前面に展開。魔力光もサファイアブルーからゼフィ姉様の白銀色に変更しておいた。珍しい色の魔力光は個人を特定することが出来る。これで私に繋がる証拠はほとんど潰せたことになる。
――
煌き示せ
(
コード
)
、
汝の閃輝
(
アダメル
)
――
属性と神秘を除いたことで魔法と化した
砲撃
(
アダメル
)
を3本発射する。2羽のニワトリの飛行速度はそれほど速くなく、その図体の所為もあって直撃。元の大きさに戻った2羽が爆煙より落下し始め、対象を浮遊させる魔法であるフローターを掛け、落下を阻止。ゆっくりと降下させながら、目を残りの1羽のニワトリへと向ける。おそらくアレの内にジュエルシードがある。何せ私の砲撃を他の2羽と違って軽やかに回避したのだから。
「コケーッ!」
「ああもう! 願いどおり空を飛べたのだから、それで満足すればいいだろうが!」
――
煌き示せ
(
コード
)
、
汝の閃輝
(
アダメル
)
――
啄み攻撃がさらに過激になって来た。食い意地を張りやがって。あと砲撃を紙一重で避け続けるって、どんなやり手だっ。
(焼き鳥にして食うぞ!)
ニワトリは私の心を読んだかのようにさらにギラリと怒気を含んだ目を光らせた。
「仕方ない。アダメルで眠らせていればよかったものを」
――
無慈悲たれ
(
コード
)
、
汝の聖火
(
プシエル
)
――
火炎の龍プシエルを発生させると、目に見えてニワトリが焦り出す。やはり動物は火を恐
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