暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic3力ある青き石。蒼の星に降り注ぎて〜Ace of SwordS〜
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り活動開始。しかし私の魔力量からして一度に回収するのは難しい。1つ1つ間を空けて回収するのが好ましいだろう。そういうわけで本日はとりあえず1つは回収する予定だ。無茶はせずに確実に、だ。
玄関まで見送りに来てくれたはやてに、「帰りは遅いだろうから、起きてなくていいから」と言っておく。はやてのことだから私が帰ってくるまで起きていそうだ。図星だったのかはやてが「うっ」と呻いた。

「約束」

「うぅ・・・ん、約束や」

渋々と言った風にはやては私が差し出した小指に自身の小指を絡ませた。最後に「おやすみ」と交わした後、私は八神宅を後にした。はやての小指と絡めた小指を眺める。知らず「ふふ」笑みがこぼれてしまう。シエルを思いだすな、はやての言動は。シエルもよく約束事をしようとしてきたものだ。

「・・・よし。行くか」

覚醒がすでに始まっているジュエルシードが1つ。場所の方を探ってみれば、どうやら聖祥大付属小学校、なのは達の通う学校からだ。カーゴパンツのポケットから蒼銀の指環、“エヴェストルム”を取り出して左中指にはめる。
後は現場付近で結界を展開、ジュエルシードを封印するのみ。少ない魔力で身体能力を強化、人目につかないよう細心の注意をしながら、家屋の屋根や電柱を跳び移りながら移動。視界内に小学校を収め、

「エヴェストルム起動。騎士甲冑をデザインBで展開」

フード付きの外套に神父服、そして仮面という、“界律の守護神テスタメント”の聖衣と同じデザインの騎士甲冑へと変身する。おそらく堕天使戦争は長期戦になるだろう。下手に本来の戦闘甲冑で暴れて、後々に犯罪者として管理局に追われるのは得策じゃない。
そのための一種の変装だ。“エヴェストルム”は待機形態のまま。戦闘甲冑と同じように武装も見せられない。あと指環を見られないために、念のために黒の革手袋をはめる。

(変装はこれで充分だろ。魔力は限られているが、ジュエルシードもフェイト達も経験で退ける)

――封時結界――

ミッドチルダ式の結界魔法を発動。術者が許可した者、そして結界内を視認・進入する魔法を持つ者以外には内部で起こっていることの認識や進入も出来なくする他、魔法戦や訓練が周囲に被害を与えたり目撃されたりしないようにするための結界だ。それにこれから起こる“闇の書事件”で動きを見せるシグナム達ベルカ式の使い手に、ジュエルシード強奪の容疑を掛けないためでもある。

「ジュエルシードは・・・あそこか・・・!」

私の目が行くのは飼育小屋。心臓の如く脈動するジュエルシードの魔力波が次第に強くなっていく。急がなければ。そう思って駆け出した瞬間、ドガン!と飼育小屋が吹っ飛んだ。飼育小屋を破った張本人を見上げる。そう言えば、すずかの家の猫も巨大化(・・・)してたよな・・・。

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