暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic3力ある青き石。蒼の星に降り注ぎて〜Ace of SwordS〜
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いで突き飛ばされ、壁に激突。
「ぁが・・・っ!?」
「トーレ!?」
あまりの衝撃で壁がひしゃげ、トーレはノイズの走る白目を剥いて力なく倒れ伏してしまった。レーゼフェアは引き千切ったトーレの腕をプランプランと揺らしながら「ごめんね、僕、強くてさ♪」と笑みを浮かべる。
――
罪人捕えて罰せしは闇棺
(
ノワール・コンジェラサオン
)
――
「なっ、何だこれは!?」
チンクの足元に在る彼女自身の影が蠢き、チンクを包み込もうと這い上がって来ていた。自身の影から逃れようと必死に抵抗するチンクだったが、成す術なく呑み込まれていく。
「こんな魔法、見たことも聞いたことも・・・! この・・・っ!」
まだ動かすことが出来る左手に4本のスティンガーを持ち、レーゼフェアへと投擲。動ける限りスティンガーを投擲しようとしたチンクだったが、スティンガーを防御するのにトーレの腕を使われたことで僅かに意思を鈍らされた。迫るスティンガーをトーレの腕で叩き落としたり盾にしたりで防ぎ、チンクの目前へと来たレーゼフェア。
「だから言ったじゃん。後悔するよってさ〜☆」
ついに両腕が影に呑み込まれたチンク。レーゼフェアはトーレの腕を使ってチンクの頭を撫でる。怒りに顔を真っ赤に染めるチンク。レーゼフェアを包囲するかのように何十本ものスティンガーを展開させた。
「貴様・・・!」
チンクの殺気を受けたレーゼフェアは笑みを絶やすことなく「ホントごめんね〜♪」と影の塊と化していくチンクに手を振った直後、影がドンッ!と爆ぜた。爆煙より姿を現したチンクは見るも無残にボロボロだ。だがそれでも「ランブル・・デトネ・・イター・・・」と一斉にスティンガーを射出。
スティンガーの爆発に呑みこまれたレーゼフェアが爆炎に包まれる。普通なら確実に死んでいる攻撃だが、黒煙の中から多少煤汚れただけのレーゼフェアが現れ、それを見たチンクは僅かに前進した後、パタリと倒れ伏した。
「・・・何者、だ・・? 名は・・・!?」
「名前? んと、秘密なのだ☆」
――
闇の女王の鉄拳
(
サリュ・マンソンジュ
)
――
「っが・・・!?」
倒れ伏していたチンクの背中に落下した影の拳。チンクはその一撃で完全に意識が途絶えた。
「・・・ジュエルシード、頂いて行きま〜す♪」
レーゼフェアはジュエルシードの収められたケースを抱え上げ、格納庫の結界を力づくで破壊。そして格納庫に侵入した時と同じように自身の影の中へとズブズブと潜り込んで行って、その姿を完全に消した。
†††Sideルシリオン†††
「それじゃあ行ってきます」
「・・・うん、いってらっしゃい」
時刻は午後9時。ジュエルシードの余分な10個を真っ先に手に入れるため、本日19日よ
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