暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic3力ある青き石。蒼の星に降り注ぎて〜Ace of SwordS〜
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という雷撃の魔法。サンダーレイジに襲撃された次元船の内部。ジュエルシードが厳重に保管された格納庫の床に広がる影に動きが生まれた。
そしてその影から人間の頭部が生えてきた。まずはバイオレットの髪。そして顔が。クリムゾンの猫目で猫口という少女だ。果てには足先までが影から出て来た。ハイネックの黒セーターに白のロングコート、コートの裾から除く黒のズボン、茶色のブーツという出で立ち。
対闇黒系魔術師用の“堕天使エグリゴリ”、闇絶(あんぜつ)の拳のコードネームを持つ、レーゼフェア・ブリュンヒルデ・ヴァルキュリアだ。

「え〜っとぉ〜・・・グランフェリアの情報では〜・・・あ、コレか」

レーゼフェアの視線の先に在る鋼のケース。そのケースの中にジュエルシードが収められている。ゴツゴツとブーツの音を鳴らしてケースに歩み寄っていくレーゼフェアだったが、突然足を止めて格納庫の入り口に振り返った。

「動くなっ!・・・そこで何をしている!?」

「この船を攻撃した者の仲間か・・・!?」

入口に立っていたのは2人の女。1人は成人女性で、紫色のショートヘアに鋭い金色の双眸、全体的に水色を基調とした、肢体にピッタリと張り付き密着する装甲付きのバトルスーツを着ている。もう1人は10歳少しの少女だ。銀色の長髪に、金色の双眸、バトルスーツに灰色のコートという出で立ちだ。レーゼフェアは「誰? 君たち」と、自分に質問を投げかけた2人に質問で応じた。

「・・・時空管理局本局・第零技術部所属、トーレ・スカリエッティ」

「同じくチンク・スカリエッティだ」

成人女性の方はトーレ。少女はチンクという名前らしい。襲撃犯に律儀に名乗る2人は、よほどのお人好しか、または自身らの戦闘能力の余裕からか。そんな中でチンクが手元に空間モニターを展開。キーを幾つかタッチすると、格納庫内が結界に包まれた。戦闘で船内を傷つけないようにするためと、ジュエルシードの覚醒を防ぐためのものだ。

「(空間がズレた? 結界ってヤツかぁ)・・・へぇ、管理局ね〜。ホントは誰にも気づかれずに済ませようと思ったんだけど・・・しょうがないよね。ね?」

「「ッ!!」」

――インパルスブレード――

レーゼフェアが戦意を漲らせると、トーレとチンクがビクッと身構えた。一瞬で理解したのだ。2人で挑んでもレーゼフェアに勝てるかどうか判らない、と。僅かに生まれた怯えを払拭するかのように、トーレは手足に8枚のエネルギー翼が発生させた。そしてチンクは両手の指の間に、投擲用の短刀であるスローイングナイフ――スティンガーを8本と挟み込んだ。

「僕とやるの? 死んじゃうかもよ。大人しく逃げておけば良かったって後悔するよ?」

「無論だ。あと、死ぬこともない。そして私たちは管理局員だ。容疑者を前
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