暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic3力ある青き石。蒼の星に降り注ぎて〜Ace of SwordS〜
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「ああ。一度家に帰ろう。そこで見せよう、魔法使いとしての私を」
そういうわけで、八神宅に戻って早速見せた。魔術ではなく魔法による変身を。身長を160cmちょいにまで引き上げ、体のつくりを女性型にした。正しくゼフィ姉様の姿だ。どこからどう見ても成人の女だろう。はやてがポカンと「すご・・」私を見上げている。
「どうだ? これが変身の魔法だ」
「ほわぁ〜・・・。美人さんやなぁ・・・。声も女の人のもんやし。とゆうか、ホンマに魔法なんて在ったんやな」
一通り私の体をペタペタ触れたはやては「確かにこれならバレへんな〜」と納得してくれた。すぐに魔法を受け入れてもらって何よりだ。さすがシグナムたち“夜天の書”をすぐに受け入れた精神の持ち主。
?―?―?回想終わりだ?―?―?
早いものであれから5日が経ち、その間に私の姉という設定のゼフィの姿で、石田先生に挨拶するために会った。はやてと私の生活への保障を約束し、私とはやてが一緒に住むことへの理解を石田先生はしてくれた。良い先生だけに騙すのは気が引けるが、騒がれて面倒を起こされても辛いものがあるために割り切るしかない。
「ルシル君、ルシル君」
「どうした? はやて」
いま私たちが居るのは市立風芽丘図書館。はやてはよくここで本を読んでいるとのこと。図書館ということで、私たちは小声で話している。“夜天の書”はまだ起動していないため、はやてのリンカーコアは未覚醒だ。だから今はまだはやては一般人。ゆえに念話(ベルカ式では思念通話)などの基本的な魔法も出来ないため、小声にならざるを得ない。
「今日の晩ごはん、どないする? やっぱり2人で作れるやつがええな♪」
「そうだな。じゃあ帰りにスーパーに寄って決めようか」
「うんっ♪」
はやてと一緒に朝・昼・夜のご飯を作るのが毎日続いて、もはや習慣となっている。当番制にしようと提案しても、一緒に作ると頑なだったために諦めている。まぁ私としても楽しいから一緒に作るのは嫌なわけじゃない。
帰りの予定を立て、再び伝奇の読書へと戻ったはやての横顔を横目で見る。彼女はいつも嬉しそうに、そして楽しそうに笑ってくれている。自惚れだが私が居なくなれば、きっと曇るだろう。だが、“夜天の書”が起動すれば、シグナム達が新たに家族となる。
(夜天の書がはやての私室に在るのは確認済みだ)
八神家を訪れたその日、はやての部屋に案内してもらった時、確かに見た。起動さえすれば、私が八神家が去ったとしても寂しくないだろう。6月4日。はやての誕生日くらいまでなら一緒に暮らしてもいいんじゃないか、と思えてしまう。そんな事を考えている合間にも、もう1つの日にちについて思考が巡る。
(4月19日。今日、ジュエルシードがこの地に降り注ぐは
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