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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic3力ある青き石。蒼の星に降り注ぎて〜Ace of SwordS〜
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明すると、
――とある用事で海を渡って来たルシルちゃんは、用事のついでに遠い親戚の八神さん宅に挨拶にやって来ました。ですが、残念なことにもうご両親はもう居ませんでした。ルシルちゃんはただ挨拶を済ませて帰ろうとしました。
そこでふと、はやてちゃんは日本に居る間の住まいはどうするのか気になり、ルシルちゃんに尋ねます。返って来た答えはホテルに泊まる、でした。それを聞いた優しい優しいはやてちゃんは、宿代が馬鹿にならないということで、ルシルちゃんを家に招きました。期間は不明だけど、八神さん宅はこれからとても賑やかになりそうです――
「――お終い♪」
「お終いって、はやてちゃん。そんな・・・ええーー・・・」
ものすごい微妙な顔をする石田先生。私が石田先生の立場だとしたら、今の話には私の正体や用事などの具体的な説明が無いから、私もきっとそういう顔になるだろうな。しかしはやては満足そうだ。反面石田先生の表情は晴れそうにないままだ。ならば、これ以上変に勘繰られる前に最後の手段を取るしかない。
「石田先生。今日は一緒に来ることが出来ませんでしたが、私には歳の離れた姉が居ます。姉、ゼフィもこれからはやての家に御厄介になるので、生活については何も問題ありませんので」
ゼフィという予定外の嘘に声を上げそうになったはやての頭を押さえてアイコンタクト。話を合わせてくれ、と。はやてに目には、ホンマに大丈夫なん!?という焦りの色が。大丈夫だ、と目を薄く細めて頷く。私たちの無言のやり取りに、「あら、そうなの? はやてちゃん」石田先生から確認が。
「えっ? あ、その・・・ですね・・はい、今日は居ませんけど・・・ゼフィさんも一緒に暮らすことになりました」
家族が居ないと言っていた私が急遽盛り込んだゼフィという姉の登場だったが、はやてはちゃんと私の話に乗って来てくれた。はやての挙動不審さに最初は石田先生に怪しまれたが、後日はやてと一緒に挨拶させると約束したため、石田先生も「じゃあお待ちしてます」とようやく信じてくれた。その日の診察は無事に終了。病院を後にしてバス停に向かっている時に、
「ルシル君! ルシル君って家族が居らんやなかったん!?」
「居ないぞ」
「それやったらどないすんの!? 石田先生には近いうちに連れて来るって言うてたのに!」
うあ〜と頭を抱えるはやて。いつか知られてしまうのは確定している。なら知るのが遅いか早いかの違いでしかない。私は唸っているはやての頭にポンと手を置き、「私の正体を教えよう」はやての耳に顔を近づける。
「ひゃ・・!?」
耳に息が吹きかかってしまったことで小さな悲鳴を上げたはやてだったが、私は気にすることなく「私はな、魔法使いなんだ」と耳打ちする。
「へ? 魔法・・使い・・・?」
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