第十一話
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いて来ると、ミントは後ろに避難させた少女を守るように立ちはだかろうとするが、後ろに少女の姿はなかった。
驚きを隠すことができずミントは辺りを見回していると、サレも少女が居ないのに気付き歩みを止めて辺りを見回す。
するとミントから少し離れた位置、茂みの方から少女の声が辺りに響く。
「輝け癒しの光・降り注げ神の息吹き・・彼の者たちを救う架け橋となれ・・リザレクション!!」
少女が叫ぶと同時にディア、シング、ヴェイグを囲むように癒しの光とやすらぎの風がディアたちの傷を癒し、光が消える頃にはディアたちの傷は完全に完治していた。
「すごい、痛みを全く感じないし、それにいつもより体が軽い」
「うん・・すごく暖かくて優しい感じがした」
「これほどとは」
ディア、シング、ヴェイグは自分の体を確認していると、先程治癒術を放った少女が現れる。
「回復魔術の中で上級に入る魔術です、私も逃げてばかりはいられません、私も一緒に戦います」
「ありがとう・・・えっと」
「名前まだでしたね、私はエステリーゼと申します、エステルと呼んでください」
「わかった、エステル、よし!傷も癒えて仲間も増えたし、反撃開始だ!」
ディアはエステルにお礼を言った後、目の前で驚きの顔をしているサレを見る。
サレは正気を取り戻すと苛立ちを含めた声で喋りだす。
「へぇ~、まさかここまで粘るんなんてね・・まあいい、また立てなくなるまで痛めつければいい」
「冷静そうにいっているが、かなり動揺してるな」
ヴェイグの指摘にサレはギリッと奥歯を噛むと、フィアフルストームの詠唱に入る。
「うるさいんだよ!すぐにまた痛めつけてやる!唸れ竜巻!」
「遅い!はぁ!」
「ぐぅ!」
「今だ!ディア!シング!」
「わかった!僕にもっと力を・・大切な皆を守る力を・・開放するんだ!!」
ディアが叫ぶと、その思いに反応したかのようにヴェント戦で一度だけ使った青い光がディアを包み込む。
「シング!今こそ使うよ!いっけぇぇぇ!!」
「おぅ!光の如く駆け抜けろ!俺たちのスピリア!」
ディアが怯んでいたサレを双剣で高く空中に斬り上げると、シングがそのまま跳躍し空中でサレを無数に斬りつけると、最後にサレを地面に叩きつける。
「ぐぅぅ!」
「止めだ!ディア!任せたよ!」
「うん!輝け!友との絆!煌めけ!光の剣!!」
シングは三つの光の刃をサレに向かって放つと、光の刃は空中で止まり、ディアは双剣に眩い輝きを纏わせると跳躍し空中で止まっていた光の刃を双剣に重ねながらサレに向かって急降下する。
「「光皇・・・流星斬!!!」」
「ぐうぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
二人の合体秘奥義がサレを捕らえると、サレは悲鳴を上げながら、地面に倒れる。
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