第三話「遊戯 ~kill time~」
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に巻き込まれたのは偶然」
「なるほど。向こうが突っかかって来ないのならば、戦う必要はないってことか」
ジャッジの言葉に、悠はなるほど、と頷く。
「おやおや、てっきり尋問にでも来ると思っていましたが?」
「勝手に勘違いしてただけだろ」
さっさと消えろ、と意味を込めながらシッシと手を振る。
ウェザーは突風を巻き起こし、悠達が目を開けた時にはすでに姿を消していた。
「で、本音は?」
ウェザーが消えたのを確認したこいしは、振り返って悠に尋ねる。
「戦うなんてチョーめんどくさい」
「うん。いつもの兄様だ」
「ああ!それでこそ、吾輩が生涯を捧げると想わせるほどに愛しい恋しいマイダーリンDEATH!!」
「相変わらずだな、ジャッジ。あと、俺はお前の夫じゃないから」
ライドブッカーの柄で額をグリグリ押しながら、抱き着こうとするジャッジを阻止する悠。切っ先を向けないのは、彼なりの優しさである。
「イタタタ。積もる話もありますので、行きましょうか」
「どこへ?」
「機動零課、貴方達の職場です」
赤くなった額を抑えながらジャッジが手をかざすと、灰色のオーロラが降りてきた。
そのオーロラへ、一歩足を踏み出す。
「待ってえな!!あんたらは一体何者なんや!?」
「教えてください!」
「あの怪人の事も!!」
はやて達の叫びに、悠達三人は足を止めて振り返る。
「知らない方がいいよ」
「肯定。無知こそが、人の幸せです」
「そういうことだ。世界には、識るべきでないこともあるんだよ、人間」
見た者を例外無く鳥肌を立たせるような冷たい視線と、感情をかんじさせない声音にはやて達は立ちすくしてしまう。
「ばいばいき〜ん」
「では、また」
「うおい!それっぽいフラグを建てるな、ジャッジ」
三人がオーロラの中に消えるとオーロラも消え、後に残ったのは怪人達によって破壊された痕跡と深まる謎に頭を抱える少女達であった。
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