第三話「遊戯 ~kill time~」
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〈1・2・3!rider kick!〉
ジャッジの言葉通り、紅い円錐が怪人の体を貫いてΦの記号が浮かび、紫電が走ると爆発した。
〈time up!〉
〈clock over !〉
爆発が収まると、その熱風を受けながら、悠とこいしの姿が見えた。
残る怪人は、二体のドーパントのみとなった。
「そ、そんな馬鹿な!」
「『神』に選ばれた我々が人間如きに負けるなど!!」
「あまり人間をナメるなよ」
「最も、私達は人間じゃないけど」
〈FAINAL ATTACK RIDE! 〉
〈1!2!〉
ディケイドの姿に戻った悠はカードを装填し、ライドブッカーをソードモードにして構える。
こいしは、飛び掛かってきたバットドーパントに拳を握り、腰を低くして構える。
〈ディ・ディ・ディ・ディケイド!〉
〈rider punch!〉
スパイダードーパントは突進しようとしたが、展開したホログラムのカードに弾かれて怯み、その隙を逃さず悠は十枚のホログラムのカードを駆け抜ける。
こいしは、バットドーパントの音波を首を傾けることで避け、腕を振り下ろされるより早く自身の拳を腹に目掛けて突き出す。
「せい!」
「やー!」
悠がすれ違いざまにスパイダードーパントの体を斬り付け、こいしはバットドーパントを殴った勢いを止めずに吹き飛ばす。
「「グアアアァァアアア!!」」
爆発が起こると、ドーパントの体からUSBメモリのような端末が排出され、砕け散った。
「グフッ」
「クソッ」
ドーパントに変身していた神父とシスターが倒れ込む。
「さて、キリキリ吐いてもらおうか」
「メモリを渡した人物は?親玉の名は?」
「そ、それは」
〈Weather!〉
「いけませんねぇ。敗れたプレイヤーは、退場してもらわねば」
尋問しようとした矢先、神父とシスターの体が一瞬で凍りつき、呆気なく砕けた。
その現象を起こした当人、ウェザードーパントはクツクツと愉快そうに笑う。
「ああ、これはこれは始めまして、『幻想』におわす方々。外つ世界へようこそ。私は、グレートショッカーの暗黒大将軍の一柱、ウェザーでございます」
悠達の姿を見ると、ウェザードーパントは大仰にお辞儀をする。
「お招きいただきありがとう。『鷲』はどこだ?」
「そう急かすものではありません。まだ『遊戯』は始まったばかり」
「だったら、聞き出すまで!」
駆け出すこいしをジャッジが、アーマーの襟の部分を掴んで止める。
「落ち着いてください。貴方達がここに来た本来の理由は何です?」
「何って、職場異動でしょ」
「肯定。つまるところ、ここで『遊戯』
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