機動戦士ガンダムSEED
0180話
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では向こうに地の利があるんだ。余り楽観視は出来ないぞ」
「まぁまぁ。バジルール中尉もそう肩肘を張らないでもっと気楽に行こうぜ?」
「フラガ少佐! わ、私は別に」
「なるべく浅い海の上を行くようにしてさ、これまでだって俺達でどうにかしてきただろう? 何とかなるって」
「……アクセル、フラガ少佐のこの脳天気な所はどうにかならないかしら?」
「いや、無理だろ。それにムウの言ってる事は間違いじゃない。浅い所を進めば潜水艦の行動範囲を狭める事が可能で、それだけ敵艦を発見しやすくなるのは間違いない」
「おいおい、2人とも酷い言いぐさだな」
どこかゆったりとした空気が流れたその時、ブリッジからマリューとナタルを呼ぶ声が聞こえてきた。
「艦長、副長、ソナーに感。7時の方向、MSです!」
その報告を聞いたナタルは素早くC.I.C.にある自分の席へと移動し、マリューも艦長席へと向かう。俺とムウは顔を合わせて頷く。先にパイロット控え室へと走り出したムウの背中を見送りながら、マリューへと声を掛ける。
「マリュー、俺とムウはパイロット控え室に向かう。敵の情報が判明したら教えてくれ!」
「ええ、分かったわ。お願い。……死なないでね」
小さく呟かれたその声に軽く手を上げ、その場を後にした。
そのままパイロット控え室へと向かっていると艦内にアラームと共に放送が流れる。
『総員、第一戦闘配備。繰り返す、総員、第一戦闘配備』
「アクセル、フラガ少佐、敵はグーンが2に不明が1よ」
「げ。新型かよ」
パイロットスーツに着替えていると、マリューの報告とムウの嫌そうな声が聞こえてくる。
「遅れました!」
そんな中、キラも少し遅れて到着してパイロットスーツへと着替え始める。
「不明1か……アクセル、何か情報はあるか?」
格納庫へと移動しながらムウがそう尋ねてくる。
10中8,9ゾノだろうが、さすがに傭兵といえどもグーンの後継機であるゾノを詳細に知っているのはおかしいので、口を濁さざるを得ない。
「いや、だがソナーで捉える事が出来たという事はグーンと同じく水中用MSで間違いはない筈だ。そうなると、恐らくグーンの後継機か派生機って所じゃないのか?」
「だろうな。せめてもの救いは、今回はディンがいないって事だが……」
「敵がムウの予想通りに潜水艦だと考えると予備戦力としてディンを温存している可能性もある。気をつけろよ」
「ああ」
ムウが小さく頷き、スカイグラスパーへと向かう。その様子を見ながら、俺もブリッツの方へと移動する。
「兄ちゃん。散弾銃はどうする?」
「今回はいらない。敵は3機で水中用MSだけらしい。そうなると対空散弾銃は使い勝手が悪い」
「あいよ」
マード
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