機動戦士ガンダムSEED
0180話
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にアスランが三隻同盟の戦力にならない可能性もある。故に業腹ではあるが出撃は黙認するしかないだろう。……幸い、オーブに着けば降りるんだし。
あの行動力は大したものなんだから、後は政治的な能力が身に付けばかなり頼りになる存在にはなるんだがな。そもそも一国の姫がMSに乗って出撃とか、ましてやゲリラに協力して生身でMSに立ち向かうとか……父親のウズミとしては頭の痛い所だろう。
「艦長、副長、ちょっといいか?」
考え事をしている間にブリッジについていたのか、ムウが声をかけている。顔を見合わせた2人だが、特に急ぐ用事もなかったようでブリッジの外へと出てくる。
……そう言えばムウとナタルがくっついた影響か、マリューとナタルの仲はそれ程悪くないような気がするな。
「ム……ん、こほん。フラガ少佐、なんでしょうか?」
「この前の戦闘についてなんだが、ちょっとおかしいと思ってな」
「おかしい?」
「ああ。カーペンタリアから出撃して、このアークエンジェルへ攻撃を仕掛けるというのは無理だ。こっちだって動いてんだしさ。ギリギリ来て戦えたって、帰れないだろう?」
「……確かに推進剤やバッテリーが保たないだろうな。こっちを上手く見つけて攻撃したとしても、ムウの言うように帰りの事を考えて……となると」
「洋上艦や航空機、という事は……考えられないわね」
ムウの推測に呟くマリューだが、すぐに自分の意見に無理があると理解して首を振る。
「ああ。幾らなんでも洋上艦や航空機なら見逃さないだろうが、水中はこっちも慣れてない。それを考えると潜水艦が怪しいな」
確かにムウの言っている推測はあり得る……と言うか、実際当たっているのだが。
ザフトは基本的に洋上艦よりも潜水艦をメインとして海へとその勢力を拡大しているのだから、それを考えればムウの意見は不思議でもなんでもないだろう。
「まぁ、グーンを運用している事を考えればあり得る話だろうな」
「それもあったな。水中用MSに関しては坊主に任せるくらいしか出来ないが……今度来たら、潜水艦の方をなんとかしないとな。下手すりゃストーカーのようにずっと追い回されるぜ?」
「ですわね。しかし……」
インド洋に出てから慣れない事ばかりで、疲れているのだろう。どこか気怠げにマリューが自分の髪をいじっている。
「艦長、色々と大変なのは分かりますが……」
その様子を見ていたナタルがマリューへとそう声を掛ける。
「ま、前回の敵戦力を見る限りは潜水艦と言ってもそれ程の規模じゃないだろう。ディンが2機にグーンが2機だった事を考えれば、砂漠の時のように大部隊相手に……という感じにはならないだろうからな」
「アクセル・アルマー。お前の言う事も分かるが、砂漠とは違って空と海が戦場になるここ
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