機動戦士ガンダムSEED
0180話
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ると、シミュレータから唐突にそんな声が聞こえてきた。それはいいのだが、聞こえてきたのは男の声ではなく女の声だった。しかも聞き覚えのある。
「おい、見てみろよこの点数……うげ」
自慢気にシミュレータから降りてきたその少女は、俺の顔を見た途端不機嫌そうな表情へと変化する。……そう言えば、アークエンジェルに乗ってるってムウが言ってたんだよな。今まで艦内で会った事が一度も無かったからすっかり忘れてたが。
そんなカガリの様子を見ながら、シミュレータの画面を覗き込む。
「ほう」
そこに表示されているランキングと点数に思わず感心の声を漏らす。上位は全てKAGARIと表示されており、その点数もかなり高得点だ。
「うお。確かにすげー点数だな」
マードックも俺と同じく覗き込んで表示されている点数に驚いている。
「ふふん、これなら今度何かあった時、私があの戦闘機に乗っても問題無いだろう!」
何故か自慢気にそう言ってくるカガリに向かい、溜息を吐いてから首を横に振る。
「馬鹿かお前は」
「何!」
「お前はこの艦に同乗しているだけのただの民間人だろう。それが何故戦闘機に乗る事になる? それともキラ達のように連合軍に入隊でもしたのか?」
「いや、それは……けどお前だって別に軍人って訳じゃないのにMSに乗ってるじゃないか!」
「俺は傭兵としてこの艦……と言うか、連合軍に雇われている」
とは言っても、報酬の話とかは全くしていなかったりするが。正式な報酬に関してはアラスカに到着してからそれまでの活躍により応相談という事にしてある。
「だが!」
「アクセル?」
カガリがまだ何か言いたそうにしていたが、いつの間にか近づいてきていたムウに話しかけられる。
「どうした?」
「前回の戦闘の事でちょっと艦長とバジルール中尉に相談しておきたい事があってな。よければお前の意見も聞かせて欲しいと思って。構わないか?」
「ああ、問題無い」
「おい、ちょっと待て! まだ話は終わってないぞ!」
「……だ、そうだが?」
「気にするな、身の程知らずな我が儘娘の癇癪だ」
「貴様ぁっ!」
激昂するカガリの声を背に、俺とムウはブリッジへと向かった。
「アクセル、お前もあんまりあのお嬢ちゃんを怒らせるなよ? ただでさえあのお嬢ちゃんはお前さんに出会い頭に殺気を受けて以来、苦手意識を持ってるんだから」
「だからと言って、素人が戦場に出てきて引っかき回されても困るだろう?」
「……まぁ、な」
こうは言ってるが、カガリが恐らく次の戦闘で勝手に出撃するのは間違いないだろう。そして行方不明になる、と。個人的にはここで時間を浪費するのは面白くないのだが、アスランとカガリの繋がりを作っておかないと最終的
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