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再会と仮面の男の正体
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え出す。

「どうしたの?アスナ?」

「なんかどこかで聞いたような話しなんだよね。まだ思い出せないけど。で、どんな人だったの?」

「えっとねー、仮面を付けてて白色のコートに奇妙な持ち方をする両手剣士」

 そう言うとアスナは、少し驚いてから言った。

「どうしたの?」

「私、その人知ってるって言うより攻略組の誰もが知ってる人だと思う」

「誰!?」

 ユキはアスナに飛びつくように聞く。

「でも、違うかも知れないから、その人の特徴をもっと聞かせて」

「え、他に……あ!馬鹿みたいな筋力値してるって言ってた」

 そう言うとアスナはやっぱりと言って安堵の息を吐いた。

「アスナ、大丈夫」

「大丈夫だよ。やっぱり、最近聞いたと思ったら彼がユキを助けたのか」

「彼って誰!!」

 ユキはアスナに飛びついて聞く。

「その人はゲツガ君って言ってね、攻略組でも最上位くらいの強さを持っている剣士なんだけど……その人、かなりの戦闘好きなのかほとんどダンジョンに籠もってるの。しかも、自殺行為のようなレベル上げをしてるって。……でも、ゲツガ君は団長が言うには的確な指示も出せるから司令官に向いてるって言ってたし、ユキみたいに助けられたプレイヤーは結構いるらしいから信頼されているの」

「そうなんだ」

 そう言って話を切り上げる。

「ありがとう、アスナ。おかげで自分の目標の人の名前聞けたし、アスナにも会えたし。それじゃあ、また明日」

「うん、また明日。これから一緒に攻略頑張ろうね」

「うん!!」

 そしてユキは、ギルドホームから出て行った。
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