システムスキャン
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活指導強化週間ですよ?」
「遅刻で反省文3枚だっけ?かわいそうに・・・」
そんなことを話しているとふいに佐天の携帯に着信。画面の表示は神谷蓮。
「お、噂をすれば・・・神谷?寝坊?」
『決め付けんなよ、事実だけど。』
「事実ならいいでしょ。で、どうしたの?」
『ちょっと頼みがあるんだけど。校門側の教室の窓開けてくんない?』
「窓?いいけど・・・」
聞き耳をたてていた初春が窓を開く。3階にある教室からは身を隠す蓮の姿が見えている。
「なにやってんの?」
『先生たちから隠れてる。教室に先生いる?』
「いないけど・・・」
『よしっ。じゃ、窓から離れててね。』
そして電話が切れる。蓮がなにをするか大体予想できてしまった佐天と初春は顔を見合わせる。そして同時にため息をついた。
佐天との電話の後、学園都市製で小さく折りたためるスケボーを鞄にしまい立ち上がる。
「よし、いきますか!」
蓮は開いている教室の窓の下に向かって走り出す。途中昇降口の先生に見つかったらしく、止まれ的な声が聞こえてきたが無視。そして窓の下に到着。思いっきりジャンプ。それだけじゃ3階に届くわけない。だから蓮は足の裏から炎を噴射。その勢いで3階の窓まで到達する。
「おい!!待て!!!」
「3階の窓から入るか、ふつー・・・・」
下から聞こえてくる先生たちの声を聞きながら教室に窓から入る。
「ふう〜疲れた・・・あれ?」
蓮は少しの達成感を味わっていて気づく。異様に静まり返った教室。自分に集中する視線。
「あ〜え〜っと・・・おはよう・・・」
とりあえず挨拶してみるが誰も反応しない。どうしようと蓮が本格的に考え始めたとき
「「「すげええええ!!!!」」」
大音量の歓声が響く。
「なに?どうやって入ってきたの!?」
「すごいすごい!!」
「相原の驚いた顔面白かった〜!!」
「え?あ、ちょ・・・・」
大勢のクラスメイトに囲まれて蓮は困ったような視線を佐天と初春に向けるが、2人は笑いながらこちらを見ているだけ。さっきとは違った意味で蓮が困っていると校内放送が流れる。
『システムスキャンの準備が終わりました。全生徒は測定場所に移動してください。』
放送のおかげでクラスメイトから解放された蓮は
「なんか疲れた・・・」
そう言って大きなため息をついて自らの測定場所に向かった。
蓮の測定場所はプール。体育着に着替えた蓮は水の入っていないプールの中心に立つ。
「神谷〜、準備いいか〜?」
「いつでもいいですよ。」
担当の大悟先生の確認に頷きながら返す。先生は満足そうに頷くと合図する。
「では始め!」
先生の合図とも
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