獣医の先生と練習試合
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ポッケットの中に手を入
れて何かをこちらに差し出してきた。
「何なら、さっき拾ったこの綺麗な石を誠にあげるからさ」
「ッ!? な、長野それ何処で拾ったんだ?」
俺は長野が差し出してきた物を見て、思わず目を見開いてしまった。
なぜならば、長野が差し出してきた物はジュエル・シード……
原作の鍵となる21個の内の1個が、今俺の友人の手の平にあった。
「これか? なんか、サッカー部の部室の近くに落ちてたんだ」
……はぁ? サッカー部の部室の近くに落ちてた?
原作でそんなシーンあったか? まぁ、いい……取り合えず俺の取る行動はひとつだな
そう考えながら俺は長野の手にあるジュエル・シードを掴み取った。
「まぁ、しょうがないか……今回だけだぞ、長野?」
「本当か!? ありがとな! 誠!」
「「え! 何でOKがでたの!?」
危険物であるジュエル・シードを、このまま長野の手元に置いておくのは危険だと
判断した俺は、今回限りという条件で練習試合えの参加を承諾した。
長野は俺の言葉を聞いて前の藤田の時と同様に狂喜乱舞し、一方の藤田と伊月は
「何でOKだしたんだ!? 俺らの時はダメって言ってたろ!?」と俺に詰め寄ってきた。
……いや、仕方ないでしょ? と俺は心の中で少し愚痴るのだった。
そして、この件の冒頭に戻り今の現状になっている。
今現在の状況は、後半戦の終盤、3対0で部活メンバーが勝ち越しを挙げている状態であるこの点数差を見て『翠JFCが弱い』と勘違いしないでほしい。
翠JFCは堅い守備からのカウンターが強い、この地位でも指折りのサッカーチームなのだ
だが、そのカウンターもディフェンスのポディションについている主人公にはなんら意味を成さなかった。
だがそれでも強固な守りの翠JFCは失点を許さず、後半戦まで持ちこたえていた……
しかし、後半戦に入り、ディフェンスについていた筈の主人公がオフェンスにまわった
辺りからこの均衡は大きく崩れていった……。
部活メンバーから集中的にパスを受け取った主人公は、巧みなドリブルをして強固な守りを突き抜け、強力なロングシュート……いわゆるタイガーシュートを放ち、場を圧倒していた。
ピピィー!!
そして、後半戦終了のホイッスルがグラウンドに響き渡った。
グラウンドの中央にそれぞれの選手が集まり、お礼を掛け合い練習試合は終った。
試合が終った瞬間、翠JFCのコーチである高町 士郎さんが翠JFCメンバー全員に召集
をかけ、皆に励ましの言葉とこれからの課題について話している。
そんな中、俺達部活メンバーはと言うと……
「よっしゃ! よくやったぞ、神田!」
「あぁ、まったくだ! こっちのレギュラーメンバーのオフェンスが半
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