獣医の先生と練習試合
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ュラーメンバーの数人が翠屋JFCに入ってるから、内のメンバーが足りな
いんだ、だから今日はサッカーをしてくれないか?」
今日はサッカーとバスケどっちをやるんだ? と思っていた矢先
長野からサッカーの試合に参加してくれと頭を下げてきた……。
「お、おい、長野……誠はそういった事はやらないって、以前言ってただろ?」
「伊月の言ってるとおりだぜ、長野?
誠が参加するのは基本的に、遊びとか授業の体育でやる競技位だぜ?」
頭を下げている長野を伊月と藤田がそれぞれ嗜めている……。
さっき藤田が言ったように、俺は基本的にスポーツは遊び程度に抑えている
もちろん、それにはちゃんとした理由が俺にはある。
俺のチートな肉体は修行して手に入れたものだが、その根源は神様から貰った特典だ……
この体の身体能力を使えば、どんなスポーツもプロ並に坦々とこなすだろう。
そんな俺が部活動に積極的な参加をすればどうなるだろうか?
答えは簡単だ、即レギュラー入りが確定するだろう……しかし
それは結果として、レギュラー枠を獲得する為に日々努力をしている人を押し退ける行為だ。俺はその様な行為をして、人の努力してきたものを踏み躙る様な事はしたくない……
特にスポーツの試合というのは参加する人全員が己の限界をぶつけ合うものだ。
そして俺はその高すぎる肉体スペックが故に本気を出せば、試合などは簡単に無双できてしまう。それでは試合にはならない……ならば幾分か相手のレベルに合わせて試合を行う事になるのだが……相手のレベルに合わせて手加減する事は、相手にとって唯の侮辱にすぎないと俺は考えている。
中には藤田達みたいに、腕試しや俺に勝つことを目標に励む、と言った理由の人も居るかもしれないがそれはあまりいない人の分類だろう。
だから俺がスポーツをやる時はいつも遊びの範囲内で収めて、試合には参加しないようにしている……その方が気が楽だ。それに皆でワイワイと楽しくやってる方が面白いからそれで良いと俺は思っている……だから、今回の長野の頼みごとは俺には承諾できない。
「……悪いが長野、そのサッカーの試合には参加しない
お前も知ってるだろ? 俺がそういった試合には参加しないってこと」
「あ、勘違いしないでくれ! 今日やるのは試合は試合でも練習試合なんだ」
俺が難しい顔をして返事をしたことに対して、長野は慌てて頭を上げ練習試合だと弁解してきた。
「練習試合?」
「あぁ、今回の練習試合の目的は、お互いのチームの戦力強化なんだ。……だから
できるだけ強いヤツを相手のチームも求めているんだ、だから参加してくれないか?」
練習試合か……だが、練習と言っても試合は試合だ。
そう思って長野の誘いを断ろうとした時である、長野は自分の
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