獣医の先生と練習試合
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「久しぶりね、すずかちゃん……その子が電話で言っていたフェレットね」
椅子に座って私達を待っていた先生は、私達が勢い良く入室した事で一瞬目を見開いて
驚いたが、なのはちゃんが抱えているフェレットの状態を見て真剣な眼つきになった。
「はい、この子の事お願いします」
「「お願いします」」
私達は先生に頭を下げてお願いしました。
そんな中、先生は座っていた椅子から立ち上がりました。
「任せなさい……電話でも話したけど、動物を治すのは私たち獣医の勤めよ。
早速治療に取り掛かるからその子、預かるわね」
「は、はい、お願いします」
先生は私達に微笑みながら、それでいて『任せろ!』という趣旨の言葉と雰囲気を発して、なのはちゃんからフェレットを預かり、部屋の奥にある診察スペースに運んでいきました。
フェレットを運んで行く先生の後姿は歴戦の勇士が戦場に向かう正にそれだった。
「何だろ……何だか、あの先生に任せたら大丈夫な気がしてきたの」
「なのは……私もそんな気がするわ」
「あはは……凄い安心感だよね」
私達3人は、診察室の奥に運んでいる先生を見つめ続けながら、何とも言えない安心感を抱くのでした……。
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「メール送信っと」
先生にフェレットを渡して40分が経過しようとしていた頃、時計の針は5時を過ぎていました。私達が今日受けるはずだった塾の開始時間は17時なので完全に遅刻です……
という訳で、今私達は診察室前の廊下のベンチに座りながら塾の先生に今日の塾を休む事をメールで伝えているところです。本来ならば電話する事が一番いいのですが、もう講義が開始してしまっているのでメールにしました。
「ふぅ、こっちもメールし終えたわ」
「なのはもこれで、よしっと」
アリサちゃんとなのはちゃんもメールを打ち終えた様である
「そう言えば……あのフェレットの怪我が治ったら誰がフェレットの面倒見るの?」
メールを打ち終え、フェレットの診察はまだ時間が掛かるのかなぁ? と心配した時であるなのはちゃんが、ふと思い付いた様に言葉を発した……確かにそれは今後の最大の問題になるだろう。
私の家は猫を沢山飼っていて猫がフェレットを食べてしまう可能性がある……。
アリサちゃんも私と同様で犬を飼っているので厳しいだろう……。
最後になのはちゃんだが、なのはちゃんの家は喫茶店を経営している……つまり、飲食の取り扱いをするので衛生面の問題上、お父さんとお母さんを説得するのは難しいだろう。
「……私の家は猫が居るから無理だよぅ」
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