5話 犯罪者に襲い掛かる謎の呪!?上
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な力は感じられません。
もしかしたら呪いの可能性がありますね」
そう、先生の言う通り現場の檻からはこれっぽちも霊的な力は感じないし
手持ちの霊水晶を通して見ても何も映らない。
そうなってくるとこの奇妙な現象の原因は二つ。
一つ目はかなり可能性が低いが、たんなる偶然。二つ目、先生が言った呪いである。
でも何故、グループ全員ではなく二人だけなのだろうか?
正直今は情報が少なすぎて、分からない。
「署長さん。死んだ二人以外の三人は何所にいますか?」
「え?残りの三人ですか?彼等は未成年だったので少年院に入っていますが…
それが何か?」
俺は他のメンバー三人の情報を得るために署長に聞いた。
すると残り三人は未成年でこの刑務所にはいないという事が分かった。
つまりこれは場所的な問題か、未成年の三人には手を出さないのか?
それとも手を出せない理由があるのか?
とりあえず、再犯の防止の為に何か対策を考えた方がいいだろう。
「先生。とりあえず残った三人を一つの部屋に入れた後、結界を張って
様子を見ましょう。」
「そうだね。もし呪いが三人を襲っても結界で犯人を捜す時間を稼げるだろうし、
それがベストだと思うよ。」
作戦が決まった俺と先生は署長さんに捕まった少年三人の個人情報は漏らさない事を
契約した後、残りの三人が居る少年院に向かった。
とりあえず敵の正体がなんであれ、やばそうになったら逃げよう。
命は大事に!が基本です。
☆
活動方針を決めて、結界を張った後、情報を出来る限り集めた俺と先生は、
教会帰り、男二人で三人の少年の身代わりになる藁人形『形代』
を製作していた。
「先生。形代が出来ました」
「こっちも丁度、出来た所だ。
これで呪が来ても形代が呪を受け止めてくれるから大丈夫だろう」
完成したばかりの藁人形を床に寝かせ、深夜0時を待つだけだ。
チラリと教会の壁に掛けてある、時計を確認する。
0時までには、まだ時間がある。
「先生。ちょっとコンビニに行ってカップラーメンでも買ってきます。」
「……京介君」
コンビ二に出かけようとする俺を見る先生。
物欲しそうなその表情を見ると、恐らく自分の分も買って来て欲しいのだろう。
「分かりました。借金追加で先生の分も買ってきます」
「……すまない…」
謝るくらいなら金を少しでも返して欲しいと言いたいが、言ってもこの人は
変わらないだろうと思い、諦める事にした。
☆☆☆
教会を出てコンビニに来た俺は、カップラーメンの商品棚へ行き、
美味そうな物を籠にいくつか放り込む。
後は、お茶を買って教会に帰る
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