機動戦士ガンダムSEED
0179話
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ていった。俺もビームライフルで狙おうと思ったのだが、グレイプニールを引き戻し終わった時には既にディンの姿はこちらの射程距離外まで移動していた。
「ブリッジ、ストライクは?」
その様子を見送り、ブリッジへと通信を繋げる。そこには笑みを浮かべたマリューの姿が映っていた。
「水中用MSの反応消失を確認したわ。キラ君も無事よ。3人ともご苦労様です。MS格納庫に戻って下さい」
ふぅ、なんとかなった……か。だが、海上を進むこの状況で空を飛ぶ事が出来ないというのは痛いミスだな。確かザフトにはグゥルとかいうサブフライトシステムがあったと思うが……出来れば手に入れておきたい所だ。
と、MS格納庫へと向かっているとふとモニタに映った物があった。俺が撃破したディンの持っていた武器だ。銃口の大きさから見るに、ついこの前まで使っていた突撃機銃のようなものではなく散弾のようだが……まぁ、ないよりはあった方がいいだろう。そう判断し、その武器を回収してMS格納庫へと向かった。
「よく無事だったな……って、兄ちゃん何持ってるんだ?」
マードックが格納庫へと戻ってきたブリッツの手に持っている散弾銃を見ながら通信を送ってくる。
「ディンの武器だ。撃墜した奴が持ってた奴だが損傷も少ないようだから拾っておいた。見た感じは散弾銃か何かだと思うんだが……詳細を調べられるか?」
「分かった。こっちのデータベースで調べておく。兄ちゃんは取りあえずブリッツから降りて構わねぇぞ」
「頼む」
通信を切り、ブリッツから降りてからパイロット控え室で連合軍の軍服へと着替えているとキラが戻ってきた。ちなみにムウはスカイグラスパーの設定が気に食わない所があったのか、まだ格納庫で調整作業中だ。
「海中の敵は上手く撃破出来たようだな」
「ええ、まぁ……なんとか」
どこか歯切れの悪い様子だが、恐らくまた敵を殺したくないとか思い悩んでいるのだろう。つい数ヶ月前までは一般人の学生であった事を思えばそれもしょうがないのかもしれない。
「それより、ディンの武器を上手い事手に入れる事が出来た。ブリッツのFCSの調整を頼んでも構わないか?」
せいぜい俺に出来るのは、こうやってやるべき事を与えて考え込ませないようにするくらいのものだ。……いや、FCSの設定が必要というのは事実なんだが。
「あ、はい。分かりました。……それにしても、アクセルさんはよく敵の武器を拾ってきますね。今までもジンやシグーの武器を拾ってましたけど……それが傭兵流なんですか?」
「使える物は使わないと損だろ? それにブリッツはお前のストライクと違って豊富な武装がある訳じゃないしな」
「確かにストライクはストライカーパックの換装で万能機と言えますけど。……それで、ディンの武
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