機動戦士ガンダムSEED
0179話
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グーンだったが……遅い。数m沈んだ所でストライクが持っていたシュベルトゲベールが突き刺さり、爆発を巻き起こす。
「ムウ、キラがグーンを1機やった。それと少し奴等を引っ掛けるから、ディンをそのまま引き連れてアークエンジェルの右翼の上を飛んでくれ。俺はそこから見えない位置に潜んでいる」
「分かった。坊主だけに良い格好をさせてはおけないってね」
簡単な打ち合わせを行うと、アークエンジェルの右翼へと移動しながらPS装甲の代わりにミラージュコロイドを展開する。
その状態のままに身動きせず、ムウのスカイグラスパーが敵を誘き寄せるのを待ち……来た!
つい先程のように、背後からディン2機に狙われている……ように見せかけたスカイグラスパーが打ち合わせ通りにアークエンジェルの右翼上空へと近づいてくる。そしてもちろんディンもその後へと続いている。アークエンジェルからのイーゲルシュテルンやバリアント、ヘルダート等の武器には警戒しているが、この右翼付近ではイーゲルシュテルンだけに注意を向ければいいと思っているのだろう。そしてそれは正しい選択だ。……その右翼にミラージュコロイドで姿を消したブリッツが待ち伏せをしていなければ、だが。
「アクセル!」
ブリッツの上空をスカイグラスパーが通り過ぎ、それに続いて先程こちらの攻撃を回避した隊長機が。そして最後に一般兵の乗っているディンが……今だ!
ミラージュコロイドを解除し、PS装甲を展開しながら左腕に装備されているグレイプニールを発射する。放たれたグレイプニールは最後尾のディンの胴体にクロー先端の鋭い爪先を食い込ませる。
突然MS1機分の重量が増えた影響でまともに飛ぶ事が出来なくなったディン。アークエンジェルの右翼を足場に踏ん張り、ディンの機体を手元へと引き寄せる。
元々ディンは空を飛ぶ為に限界まで軽量化されている影響で重量自体が非常に軽く、ブリッツの半分もない筈だ。その軽い機体故にブリッツの膂力に勝る事は出来ずに動きを止められる。
結果としてバーニアの噴射に機体強度が耐えられる筈もなく……ディンは空中で上下に分断されて部品をアークエンジェルの甲板と海へとばらまく事になった。
何も見えない所からの攻撃で仲間が撃破されたのに驚いたのか、一瞬空中で動きを止めるディン隊長機。もちろんアークエンジェルがそんな隙を逃す筈もなく、近くにあったイーゲルシュテルンから発射された弾丸がディンの背にある羽根のような部品を破壊する。
「ムウ!」
「ああ、分かってる」
俺の通信に短く答えたムウが空中でスカイグラスパーを反転。これまでの仕返しとばかりに隊長機へとアグニを撃ち込んでいる。
しかしさすがは隊長機というべきか、ムウの攻撃を回避しつつ羽根を壊された状態でも特に危なげなく飛びながら撤退し
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