暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
Last Game
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当初こそ必死に抵抗していたが、その手もやがて力を失う。

『感s電o;a/死』

空中に、バリッと何ボルトか知るのさえも恐ろしい高電圧のスパークが走った。

それは、龍のごとく突っ立っている茅場の皮膚に触れ、彼の肌を余すことなく焦げさせた。

つん、と生臭い臭いが鼻をつく。

『a焼f.死』

突如、茅場の体のありとあらゆる穴から炎が噴出した。それは彼の体を内面から徹底的に焼き、破壊しつくした。

崩れ落ちるように倒れた彼の体は、元が人間なのかも解かり難いほどに黒く炭化していた。

後には、非常に嫌なたとえではあるが、焼肉を焦がした時のような異臭が漂っていた。

『爆死』

ドン!と腹に響くような音がし、茅場の体が内側から木っ端微塵になった。鮮血が霧のように舞う中で、ぱらぱらと飛び散った肉片が雨のように降り注いでくる。

毛髪、眼球、爪、骨、舌、唇、親指、小指、血管、耳、腸、胃、心臓、肝臓、腎臓、肺、横隔膜、膀胱、歯、リンパ管、皮膚、脳、顎。

ありとあらゆる人体の破片と言う破片が降り注ぐ。

これでもかと言うほど、人体をばらばらに分解したのなら、恐らくこんな地獄のような光景になるのだろう。

押しては返す吐き気と言う波と格闘しているキリトの目の前で、レンだったモノは嗤った。

とても楽しそうに、《鬼》は嗤った。

「……………私のォ」

不意に、軋るような、地の底から響いてくるような声。

茅場が、《神聖剣》と呼ばれた一人の男がゆっくりと立ち上がろうとしていた。

その眼に宿るのは、狂気の色。

凄絶な光が、怒りに吊り上る真鍮色の瞳に浮かんでいた。

「私の世界を汚すなアアアァァァァァッッッッ!!!!」

何の捻りもない、さながら戦車のような重突進を開始した。だが、その先にいるモノは少しも動じず、揺るがずに───

不敵に笑った。





─────鎮魂歌(レクイエム) 七つの大罪(セヴン・アウトローズ)─────





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