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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic6 告白…エリカと片桐の過去
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技も教えてもらったんだ。
と言うのも、この当時…世界では魔法や超能力を使った犯罪が多発しており、毎日流れてくる犯罪のニュースに俺は心を痛めていた。
両親の血は争えないもので、この頃から悪は絶対に許せなかった…いかなる理由があろうとも、なかろうとも。
だが、そんな中『魔法刑事』こと宇佐美刑事の活躍には目を見張るものがあったんだ。
あらゆるリングを操り、超能力者や魔導士の犯罪者を逮捕してゆくその様は、まさに英雄そのものだった。
その時俺は思った…何としてでも宇佐美刑事の力になりたい、悪を許してはならない、と。
そのため俺は魔法と体、そして空手の技を更に磨いていき、そして11才の頃に師匠が主宰するエーテルが人材募集をしているのを雑誌で知ると、俺はそこの門を叩いて理事長の弟子になった。
理事長の師事を受けた俺は、その後も実力で小中高を卒業後警察学校に入校し、実力と魔力と空手の技を更に磨き…やがて俺は刑事に昇進した。
そしてエーテル幹部陣からアームズリング一式までいただいた俺は、それを犯人逮捕に役立てていったんだ。
そう言えば、俺は不死身の体力と人間ではない剛腕で事件を解決すると噂され、仲間の刑事や部下から「妖怪刑事」と呼ばれていたのも、この頃からだったな。



「これが、俺が魔法使いになった理由だよ。」
「おじいちゃんは、やっぱりすごいです…私、感動しました!」
「そうだな、何だかんだ言ってもやはり宇佐美署長は、すごい人だよ。」

エリカは、おじの宇佐美の偉大さをかみしめながら天を仰ぎ見ると、姿勢を正し片桐に次の質問をした。

「…では、あのベルフェゴールとの関係は?何か訳ありだと思うのですが。」
「……。」

だが、エリカからの質問に片桐は急に黙り込んでしまった。
話しても別にかまわない…片桐は先程そう言ったのだが、この件に関しては別である。
何より、あのベルフェゴールとの戦いを体験したエリカに、これ以上の重荷を背負わせたくはない…そう感じていたからだ。
片桐は言葉を選びながら、エリカに力なく答えた。

「エリカちゃん、今はこの事は話せないんだ。本当にごめん。」
「えっ…。」

片桐はエリカに深々とあやまっていたが、エリカは「どうして?」と喰い下がり引く気配がない。
しかし、それを察知したサヤカに止められ、続いてサラも止めに入った。

「まぁ、落ち着きなさいエリカ。こればかりは大人の事情ってやつさ、聞かない方がいい。」
「うん、私もおば様と同じ意見よ。あまりこれ以上片桐さんの事に首を突っ込まない方がいいよ、エリカちゃん。」
「…あ、はい。そうですね、私も片桐さんの私情を考えないで質問した事にあやまります。ごめんなさい。」
「あ、いいんだよエリカちゃん。…時期が来たら、その時は俺
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