機動戦士ガンダムSEED
0178話
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暇そうにしているムウへと声を掛ける。
「ああ。何せザフトのソナーだからな。アークエンジェルで使うのも一苦労さ」
「で、お前はただ見ているだけか?」
「MAパイロットの俺にソナーをどうしろと? 畑違いもいい所だよ。そっちこそ傭兵なんだし、手伝いくらいは出来るんじゃないのか?」
「あいにく俺の仕事は基本的に実戦だからな。そっち関係はさっぱりだ。……と言うか、俺がどうにか出来るのならブリッツのOSだって自分で書き換えてるよ」
「そりゃそうか」
2人でそんな意味もない馬鹿話をしているとブリッジから通信が入る。
「マードック曹長、ソナーの準備はどうなっているか?」
ナタルだ。いつものように毅然とした口調で話しているが、その声を聞いたムウが密かに笑みを浮かべたのを俺は見逃さない。
「昨夜は上手い事やったようだな」
「何、お前さん程じゃないさ」
この艦で俺とマリューが付き合っている事を知っているのはムウだけ……の筈だ。少なくても俺はそう聞いているのでお互いが小声でやり取りをする。もっとも、ムウとナタルの関係がどう広まっているのかは知らないが。
「今やってまさぁ。坊主が最後の調整中です。もう少し待って下さい」
「急げよ。……それと、自分より上の階級の者を坊主と呼ぶのはどうかな? 規律の乱れる元だ、注意しろ」
藪蛇、とばかりに頭に手を当てて顔を顰めるマードックだった。
それを誤魔化すかのように、ソナーの調整をしているキラへと声を掛ける。
「急げってさ」
「そう言われても……これ、ザフトのなんですからそう簡単には繋がりませんよ」
そう言いつつもソナーの調整を続け、結局一時間も掛からずにアークエンジェルでソナーの使用が可能になった。
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