機動戦士ガンダムSEED
0178話
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出発するんだから忙しくなるわよ」
「マリュー、お前は俺の母親か?」
何となくマリューの様子に苦笑しながら、渡された服へと着替える。どうせすぐにシャワーを浴びるのだが、まさか全裸でマリューの部屋から出て行く訳にもいかないだろう。
「あなたがもっときちんとしてれば私としてもこういう事は言わなくて済むのよ。ほら、急いで」
追い立てられるようにマリューの部屋から追い出される。
「全く……遅くなったけど、おはようアクセル」
そう言って、俺に軽くキスをしたマリューはさっさとその場を去っていく。艦長として色々と忙しいのだろう。
「……ま、取りあえずはマリューに言われたようにシャワーだな」
さすがにマリューの移り香をそのままにして仕事をする訳にもいかないだろう。
「マードック、補給はこれで全部か?」
パワーローダーで補給物資の入ったコンテナを格納庫へと運びながら近くで指示を出していたマードックへと尋ねる。
「えーっと、それは……コンテナ番号G-14? おいおい、なんでそれがこっちに回ってきてるんだ? それは生活物資の方だ。こっちじゃなくて倉庫の方に持っていってくれ!」
「倉庫? ああ、分かった」
昨日の戦闘後のゴタゴタや祝勝会の二日酔いなんかでさすがにいつも通りという訳にも行かず、今俺が持っているコンテナのように間抜けなミスが起こる事もある。
「曹長、ソナーが来ました!」
整備員の一人がマードックに向かってそう叫んでいる。
これからインド洋を渡るとなると、当然ながら海中の敵を警戒しないとならない。だが、現状のアークエンジェルには海中の敵を探査する術がない為、ザフトの潜水艦で利用されているソナーをどこからか見つけてきたのだ。
……と言うか、どう考えてもザフトからの横流し品だろうが。あるいはバナディーヤから撤退していったザフトが残していったものかもしれない。
もっともソナー自体はザフトのものなので、それをアークエンジェルで使えるようにするにはそれなりに手間が掛かるだろう。……どのみちそれは整備班やキラの仕事だが。
「おーい、アクセル。ちょっといいか!」
コンテナを運んでいると、聞き覚えのある声に呼ばれる。振り向くとそこにはどこか困った様子のムウの姿があった。
何か補給物資で足りない物とかがあったか? そんな風に思いながら取りあえず生活物資を指示された場所に置き、パワーローダーから降りる。
「どうした?」
「えーっと、その……実はここから出発する時に2人程俺達に付いてくる事になったんでその報告に、だな」
「2人?」
そう呟き、思い出す。そう言えば確かに原作ではカガリとキサカがアークエンジェルに同乗してたな。
「その様
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