機動戦士ガンダムSEED
0178話
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ましょう」
「ああ、構わないが……さっきも言ったが、俺は下戸だぞ?」
「分かってるわよ。でも今日くらいは2人きりでゆっくりと過ごしてもいいでしょう?」
マリューがそう言って、俺の腕を抱きしめてくる。マリューの身体の柔らかさに包まれながら思わず苦笑する。
「分かったよ。じゃ、行くか」
「ええ」
マリューの部屋という事は当然のように艦長室であり、俺とマリューは現在その部屋にいた。ベッドに二人並んで腰を掛けている。
「今日はお疲れ様」
明けの砂漠のメンバーから渡された酒を飲みながらマリューがそう言ってくる。俺はアークエンジェルの食堂にあった紅茶を飲みながら頷く。
「ああ。キラは何度かやってたが、戦闘中に機体のエネルギーが切れるというのは心臓に悪いな。幸い既に戦闘も終盤に近かったから良かったが……」
俺のその言葉にマリューが寄り掛かってくる。マリューの心地よい重みと柔らかな肉体を感じながら視線を向ける。
「どうした?」
「全く、なんで貴方みたいな人を好きになったのかしらね? もうMA乗りは好きにならないって決めていたのに」
「残念ながら俺はMA乗りじゃなくてMS乗りだよ」
「そう……ね。でも、それだけに貴方は激戦に晒される事になる。怖いのよ、アクセルがいなくなるのが」
「俺がそう簡単にやられる訳がないだろう? 大丈夫だよ、俺はいつでもお前の所に帰ってくるさ」
「アクセル……」
潤んだ瞳のマリューが目を閉じ、俺は黙ってその唇を塞いでベッドへと押し倒した。
「アクセル、起きて頂戴」
そんな声が聞こえてきて、ベッドで眠っている俺を揺らしてくる。
「もう、時間がないのに……しょうがないわね。ほら……起きなさいっ!」
「……ん? ふわあぁぁぁ……マリュー?」
「ええ、マリューよ。もう朝なんだし起きなさい。私はこれでも色々とやる事があって忙しいの」
マリューの声を聞きながら周囲を見回すと俺の部屋じゃない? ……あぁ。
どこか呆れたような表情をしているマリューの顔を見て、ここがどこかを思い出す。結局昨夜はあのままマリューと一晩を過ごし、そのままマリューのベッドで二人揃って眠ったんだったな。
「ほら、服を着て! ……もう、MA乗りやMS乗りってどうしてこうもだらしないのかしら?」
まだぼーっとしている俺へと周囲に散らばっている服を放り投げてくる。
ふと思いつき、チラリとマリューの方へと視線を向けるが、マリューは既にいつもの軍服姿へと着替えており戦闘態勢完了といった雰囲気を醸し出していた。今のマリューを見て、昨夜の甘えるマリューなんてのは想像も出来ないだろう。
「早くシャワーを済ませて朝食を取って頂戴。今日のうちに
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