第11話〜一対三十〜
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「・・・・また、あなたですか」
少女は俺に向かって呆れた声で言ってくる。
「・・・そんなに呆れなくてもいいじゃないか?どうせ分身体なんだろう?」
完全に正体不明モードになった俺はギザなセリフを投げかける。
「・・・・あんた・・・誰だ?」
キリトはさも不思議そうに声を出す。
「私ですか?答える義理はないのですが・・・・。まあ、教えてあげないでもないですが・・・・
あなたたち、私の名前知ったら死にますよ?」
その少女はさも当然といった顔で答える。
「正確には私が殺すのですが・・・・」
その言葉を聞いた瞬間攻略組メンバーからドッと笑いが起こる。
「殺す?嬢ちゃんが?俺たちを?ハッハッハ!お嬢ちゃんジョークが上手いねえ!」
それを聞いた俺は
「おい。教えてもいいがキリトとアスナとクラインは殺すなよ?殺したらお前の本物
殺すからな?」
少女は少し顔をしかめ
「・・・仕方ありません。その方たちは生かしておきましょう。あとは殺してもいいのですよね?」
俺は別にいいよと顔と手でジェスチャーをする。
「・・・私の名前は“カーディナル”です。今この世界を管理している者です。
いわば神というやつですね」
というわけでと言いながら右手を振る。すると攻略組メンバー―キリトとアスナとクラインは除く―に
落雷が落ち・・・・・全てポリゴン片となった。
「いつみてもすげえな!」
特に感慨もなく少女、カーディナルに話す。
「・・・・あなたいつもこれ受け止めてるじゃないですか」
カーディナルは呆れ顔で呟く。
「さて邪魔者はいなくなったし・・・・殺りますか?」
俺は自分でもわかるぐらい下卑た笑いで問う。
「そうですね・・・・今日こそ仕留めてみせます」
カーディナルは容姿に似合わないような言葉を吐く。
「毎回俺の勝ちだけどな〜」
だんだんと臨戦態勢に入っていく2人。
「だから今回は仕留めると言ってるんです」
自分に向けられているものじゃないと解っていても震えが止まらない程の殺気を傍から見ている3人も
感じ始めていた。
「さあ始めようか!」
「さあ始めましょうか」
2人は息を揃えて開戦の雄叫びを上げる。
「「俺―私―たちの殺し合いを!!!!」」
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