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SAO~dead line~
第11話〜一対三十〜
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俺がポーションを飲み終えてHPが満タンになった頃。一人の攻略組プレイヤーが口を開いた。

「これからお前を殺す!今まで殺してきたプレイヤーたちへの罪を償ってもらう!」

俺はハァとため息をつき

「はいはい、勝手にどうぞ。どうせ俺には勝ってっこないけどね」

適当に返す。

「なんだと!?」

この人数、30人を相手にひるまない俺を見て攻略組メンバーがうろたえ出す。

「うろたえるな!!我々の辞書に“敗北”という文字はない!!」

その言葉を聞いたとき俺は・・・・・・笑った。

「あははははは!!!!」

俺の不可解な行動に攻略組メンバーが再度うろたえだす。

「なにがおかしい!!」

俺は一旦笑うのをやめ答える。

「だって・・・・・お前の辞書、不良品じゃん」

最初攻略組メンバーは面食らった顔をしていたが、意味の分かり始めた者から点々と笑いがこぼれる。

「き、貴様らまで笑うな!!絶対に殺してやる・・・・」

そう言って睨んでくる目には殺気がこもっていた。

「おぉ、おぉ!いいね〜、その殺気」

さっきまで笑っていた連中は笑うのをやめ臨戦態勢に入る。空気がピリピリするのを肌で感じる。

「じゃあ、俺も、本気で行こうかな・・・・・」

俺は腰にかけてある剣“デッド・ライン”に手をかけてある言葉を叫ぶ。

「・・・・システム・コール、コード・・・・正体不明(アンノウン)!!」

そうすると俺の周りを黒い何かが纏い始め・・・・俺の何かを喰らっていく。その黒い何かは俺の

“デッド・ライン”にも喰らいはじめる。

それから数秒間それは俺を侵食し続けた。

「な、なんだあれは・・・」

そんな声がどこか遠くから聞こえてくるような感覚に包まれる。

そしてそれは俺の体に吸収され・・・・・俺は覚醒した。

「やあ、みなさん。初めまして・・・・かな?」

あきらかに様子が変わった俺に目の前の30人は戸惑い出す。

「俺は・・・・・そうだな。あえて言うなら本当のライトだ」

その言葉に突っかかってきたのはキリトだった。

「本当のライト・・・・?」

「そう。もっと簡単に言うならば“理性”を失くしたライト・・・・かな」

そう言った途端俺の頭に激しい痛みが走った。

「っ!!・・・・お前ら、はや・・・にげろ・・!!」

さっきまでの俺と様子が違う俺に攻略組のメンバーは動けないでいた。

「・・・奴が・・・・く・・・る!!!!」

その瞬間俺と攻略組メンバーの間で眩むほどの閃光が発生した。

「・・・きやが・・・ったか・・・」

そしてみんなの目が見えるようになった頃そこにいたのは・・・・・一人の少女だった。


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