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異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)
第十五話 GW中に全く執筆できなくなるのは何故?
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しかし依然として緊張した表情のまま、十六夜に尋ね直す。
「ルールはどうなったんだ?」
「一週間+二十四時間で手を打った。―――それで、その間春日部は大丈夫なのか?」
ベッドに座っている耀を見て事情を理解した十六夜が尋ね返す。証は顔を顰めたまま頷く。
「まあ、春日部さんは身体が丈夫に出来ているから二週間は持つと思う。けど、他の種族は微妙だな。今から発症すると危ないかもしれない」
「クソ、結局はこのギフトゲームに勝たないといけないってわけだな。おい、御チビ。早速解きに掛かるぞ。書庫の場所を教えろ」
「は、はい」
いきなり振られたジンは驚きながらも頷いて十六夜と共に出て行く。
黒ウサギは不安げに耀を心配する。
「大丈夫でごさいますか?」
「大丈夫だよ。ちょっと辛いけど証もいることだし」
治す術を持っているのにそれを使うことの出来ない証は悔しそうにしながらも病状を抑えるために部屋を出て行く。
「薬を調合してくる。二人とも診といてくれ」
「分かりましたのです!」
「ついでに黒ウサギのウサ耳を引っ張らせて貰う」
「何でですか! って、どうしてわざわざ戻って来るのですこのお馬鹿様!!」
スパーンッ? と軽快な音を立ててハリセンで叩く。耀とレティシアは苦笑し、緊張していた肩を降ろすことができた。
▽
_____境界壁・商業区。商店街のとある露店。
「これ四つ」
「あいよ、餡子味四つね」
ゲームの中断から六日が経った。明日の夕方にはゲームは再開されるが、未だに参加者側の意見は纏っていなかった。大した案の出せない証は耀や他のコミュニティの治療をする傍ら、甘いものを求めて商店街まで来ていた。
「しかし鯛焼き屋のおっさんも酔狂だな。こんな時に売れると思ってんのか?」
「おうとも、この店は魔王襲来! ってな時でも営業するのが自慢でな、結構前に魔王本人が来たこともあったぐらいの名店だぞ」
「へえ? その魔王はどんな奴だったんだ?」
証が興味深そうに尋ねる。一介の店主が魔王と遭遇しているとは思いもしなかった。
どんなことを言っていたのか気になるところだ。店主は頭を掻きながら苦笑いして、
「そんな大層なこと言ってねえよ。ただ『この箱庭を派手に飾るための景気祝いに二つほどもらっていってやる』とか言って無銭飲食していきやがったんだ! あの野郎、払わないまま死にやがって」
「………ふーん?」
そう言いながらも笑っている。恐れられているだけじゃないんだな、と思いながら買ったたい焼きを口に咥えて本陣営へと戻っていった。
―――――大祭本陣営・隔離部屋個室。
「ただいま〜、て十六夜も
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