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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
立志の章
第4話 「そしてなんとなんと! 北郷盾二さんは……管輅ちゃんのいう天の御遣いだよ!」
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ける。俺もそうだが、愛紗や鈴々……関羽や張飛も一騎当千の豪傑。その力で白連の手伝いができれば、と思っているんだが」
「おおー! そうか、そうしてくれるなら助かる! 兵はいるんだけど、指揮してくれるだけの人材がいなくて悩んでいたところなんだ」

 白蓮が喜ぶ。
 相当、人材不足なんだな……とはいえ、指揮できるとは一言も言ってないんだが。
 あ、言って気がついたのだろう。白連がはた、と気づいて俺を見てくる。

「で……えーと、関羽というのは?」
「私だ。我が名は関羽。字は雲長。桃香様の第一の矛にして、幽州の青龍刀……以後、お見知りおきを」
「鈴々は張飛なのだ! お兄ちゃんの言うとおり、すっごく強いのだ!」
「うーむ……盾二もそうだが、正直言うと三人の力量を私はまだ知らない。どうなんだ、桃香……?」
「それはもち……」
「おやおや、伯珪殿ともあろう方が、お三方の力量を見抜けぬとは情けない」

 突如割り込んできた声に、その場にいた全員が振り向く。
 そこには、青い髪に白い着物を着た美少女が微笑んでいた。

「おお、趙雲か。どこにいってたんだ?」
「なに、ちょっとメンマを補充に……ところで、この方々は?」
「ああ、紹介するよ。私の旧友の劉玄徳と仲間達。桃香、こっちはうちの客将をしてもらって趙雲だ」
「趙子龍、と申します。お見知りおきを」

 趙子龍……趙雲か。確か蜀の武将だったな。

「あ、初めまして。劉備、玄徳です。で、こちらが……」
「関雲長だ。貴殿もなかなかの力量をお持ちのようだ」
「そういう雲長殿も……さてはて」
「鈴々は張翼徳なのだ! お姉ちゃんも強そうなのだ!」
「ふふ……さて、どうだろうな」

 愛紗と鈴々も互いに挨拶をする。さすがに強さはわかるか。

「で、俺は北郷盾二……口添え、感謝します」
「いやいや。私は自分の見たままを言ったまで……お主も相当にできるな」

 こちらを見てニヤッ、と笑う趙雲。
 あ、ちょっと戦闘狂の目をしているな。
 どこかのライカンスロープの先輩を思い出す。

「まあそこそこに……白蓮ど、いや、白蓮。指揮の力量は……兵の訓練でもさせてもらえればわかると思う。それを見た上で判断してもらう、でいいかな?」
「ああ。わかった。桃香は政務を手伝ってもらうか……」
「あ、俺も多少漢文はできるから、たぶん政務もできると思うぞ。一応、仕事で十ヶ国語の読み書きは必須だったし」
「本当か! ぜひ頼む! 文官も少なくて、ヒイコラしてたんだ! 助かるよぉぉっ!」

 うお、えらい食い付きだ。
 文官として登用してもらうほうが早かったかもしれんな。

「さっすが盾二さん! 天の御遣いだもんね!」
「天の御遣い……ほう。話を聞いたときは眉唾だったものだが…
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